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武田薬品、京大iPS細胞研究所と共同研究 10年間で200億円、新薬や細胞治療研究
武田薬品が京大iPS細胞研究所と共同研究を始める。10年間で200億円の研究資金の提供、設備や人材支援を行う。
武田薬品は4月17日、山中伸弥教授率いる京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究の締結を発表した。iPS細胞技術を用いた新薬開発や細胞治療を研究する複数のプロジェクトを実施する。
10年間で200億円の研究費を提供するほか、同社湘南研究所(神奈川県藤沢市)の設備や人材、同社の研究資産など120億円超に相当する支援も行う。研究人員は全体で100人程度を予定し、グローバルで新たに採用も行う。
可能性の高い研究分野として、心不全、糖尿病、精神神経疾患、がん免疫療法などをあげる。研究の進展に伴い新たなプロジェクトを追加し、共同研究が軌道に載った段階では10件前後のプロジェクトが同時進行する予定だ。
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