かつてのスーパースター・清原和博氏は、球界に復帰することができるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/5 ページ)
TBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』に登場した清原和博氏が、自身の現況について語った。週刊誌で薬物疑惑などが報じられ、イメージが悪くなってしまったが、かつてのスーパースターは球界に復帰することができるのだろうか。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
ここのところプロ野球OBが立て続けに世間を騒がせている。4月12日に放送されたTBS系『サンデーモーニング』の番組内でサッカーJ2横浜FCの元日本代表FW・三浦知良選手に引退を促すコメントをして大バッシングを浴びた野球評論家の張本勲氏については先週掲載分の記事でも“困ったOB”として触れた(関連記事)。その10日ほど前に久々のテレビ出演で大きな話題を集めていたのが、もう1人の“困ったOB”清原和博氏だ。言うまでもなく、かつて西武、巨人、オリックスの3球団で活躍した元スーパースターである。
4月3日放送のTBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』でゲストとして実に1年ぶりとなるテレビ出演。昨年3月に『週刊文春』で薬物疑惑が報じられ、同年9月には離婚するなど“空白の1年間”で次々と身の回りに起こったトラブルによって心身ともにボロボロになっていたことを番組内で赤裸々に語る姿は視聴者にも相当な衝撃を与えた。
「清原和博自体を自分自身で否定してしまうようになっていたんです」
「もう何もかもね……。あの時はやる気をなくしてしまっていたんですよ」
「これだけ悪く書かれるんだったら、いっそ死んでしまおうと思った」
塞ぎ込む余り、一時は自暴自棄になって自殺願望まで持っていたことまで明かした清原氏。マスコミに追いかけ回されることを警戒し、番組内では連日に渡って早朝にコンビニへおにぎりを買い出しに行っていたエピソードも口にしていた。
仕事のオファーも激減し、日を追うごとに生活も困窮していく。こうした急激な人生の転落に追い詰められた清原氏は「殺人でもしたのか。逮捕も何もされてないのに……」と自分の心の中で理不尽さを嘆き、その挙句には「野球をしなかったら、こんなことになってないはずだ」とも思い込むようになっていたという。これには同番組でMCを務めるSMAPの中居正広さんらレギュラー出演者も驚きの表情を見せていた。
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