かつてのスーパースター・清原和博氏は、球界に復帰することができるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/5 ページ)
TBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』に登場した清原和博氏が、自身の現況について語った。週刊誌で薬物疑惑などが報じられ、イメージが悪くなってしまったが、かつてのスーパースターは球界に復帰することができるのだろうか。
清原氏の起用は先行きは不透明
その弱々しい数々の発言には、かつて「番長」と呼ばれていたころのオーラなど微塵(みじん)も感じられなかった。それでも、この清原氏が出演した同番組の視聴率は、ここ最近の平均視聴率を6ポイント以上も上回る16.4%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)を獲得。これだけ悲惨な状況へ追いやられても、清原氏の人気がまだまだ健在であることを証明した格好と言える。
しかしながらこれまでの度重なるスキャンダルや疑惑報道によって、清原氏のイメージは著しく低下してしまった。特に一部で報じられた薬物疑惑については本人が強く否定しているものの、一度まとわり付いてしまった悪い心象をそう簡単に拭い去ることは難しい。メディアから敬遠され、専属契約を結んでいたスポーツ新聞社からも密かにクビを切られてしまうなど野球評論家としての活動の場を事実上絶たれてしまったのは、まさにこれが大きな要因である。
ちなみに芸能関係に精通する事情通によれば「四面楚歌となっていた清原氏に救いの手を差し伸べたのが、某大手芸能事務所の会長。約1年ぶりとなった今回のテレビ出演に関しても、この会長の口添えがあったからのようです」
芸能界でそれなりに力を持っている人物の後ろ盾を得られれば、清原氏がまずはバラエティ番組を基本路線としたテレビ出演から露出を増やしていく形で本格復帰への足がかりをつかめる可能性はわずかながらあるかもしれない。だが、そうなると番組スポンサーとの兼ね合いを無視するわけにはいかずダークサイドな匂いがどうしてもプンプンしてしまう清原氏の起用は難しい面も出てくる。そう考えると、やはり先行きは不透明だ。
古巣のプロ野球界への復帰となると、さらに風当たりは厳しい。コーチや監督として現場へ復帰する道筋はまるで見当たらないのが現状である。
関連記事
- カズ引退勧告で大炎上! “困ったOB”は張本氏だけじゃない
野球評論家の張本勲氏が、TBS系の番組内で、カズの愛称を持つサッカーの三浦知良選手に引退を促すコメントをして、物議を醸している。ネット上では大炎上となったが、プロ野球界には困ったOBがたくさんいるようで……。 - 新天地でも“転校生”ではない、イチローのハイレベルな「EQ」
メジャー15年目のシーズンを迎えたイチロー選手は、今季から新チームに合流。新天地なので苦労するのでは? と思いきや、チームメートと楽しそうに会話をしている。“転校生”のような立場なのに、なぜすぐにチームに溶け込むことができたのか。 - “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。 - 年俸21億円を捨てた黒田博樹とは、どんな人物なのか
ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が今シーズン、古巣の広島カープへ復帰することになった。メジャーリーグからの巨額オファーを蹴った「クロダ」という男は、海の向こうで一体どんな人物として周囲の目に映っていたのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.