かつてのスーパースター・清原和博氏は、球界に復帰することができるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/5 ページ)
TBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』に登場した清原和博氏が、自身の現況について語った。週刊誌で薬物疑惑などが報じられ、イメージが悪くなってしまったが、かつてのスーパースターは球界に復帰することができるのだろうか。
ミスターの分析は言い得て妙
とはいえ、本当に清原氏はこのまま球界と絶縁しっ放しでいいのか。現役時代にガムシャラなプレーと不屈の闘争心で我々に数多くの感動と勇気を与えてくれた男が、こんなさびしい晩年のままでいいのか。
名門・PL学園で桑田真澄氏とともに「KKコンビ」として高校時代から甲子園で名を馳せ、プロ入り後は西武や巨人でも一時代を築いたことは熱心なプロ野球ファンでなくても知っている。
個人タイトルとは無縁ながら清原氏が現役時代に記録した通算本塁打数525本は歴代5位で、あの松井秀喜氏を上回る数字だ。しかも通算サヨナラ本塁打12本は歴代1位。これは現役時代の清原氏がいかにファンを熱狂させていたかを証明する記録とも言える。
豪快な言動や破天荒な私生活ばかりがクローズアップされているが、こと野球に関して清原氏はずっと実直で真摯(しんし)に向き合ってきた。2000年のシーズン中、当時の長嶋茂雄監督は彼のことをこのように語った。「いろいろ誤解されるが、根は真っ直ぐでクソ真面目。それに本当は弱くて寂しがりやだから等身大以上のことを周囲に見せようとしてしまうのかもしれない」と。
このミスターの分析は言い得て妙だ。そんな清原氏だからこそ野球に対するひたむきさを前面に打ち出せば、ここまで培った自らの経験と生き様を後輩たちにしっかり受け継がせることもできるはずである。何とか更生して球界にカムバックしてほしい――。清原氏にそう願っている人は決して少なくないはずだ。
関連記事
- カズ引退勧告で大炎上! “困ったOB”は張本氏だけじゃない
野球評論家の張本勲氏が、TBS系の番組内で、カズの愛称を持つサッカーの三浦知良選手に引退を促すコメントをして、物議を醸している。ネット上では大炎上となったが、プロ野球界には困ったOBがたくさんいるようで……。 - 新天地でも“転校生”ではない、イチローのハイレベルな「EQ」
メジャー15年目のシーズンを迎えたイチロー選手は、今季から新チームに合流。新天地なので苦労するのでは? と思いきや、チームメートと楽しそうに会話をしている。“転校生”のような立場なのに、なぜすぐにチームに溶け込むことができたのか。 - “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。 - 年俸21億円を捨てた黒田博樹とは、どんな人物なのか
ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた黒田博樹投手が今シーズン、古巣の広島カープへ復帰することになった。メジャーリーグからの巨額オファーを蹴った「クロダ」という男は、海の向こうで一体どんな人物として周囲の目に映っていたのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.