「HondaJet」日本で初飛行 受注すでに100機以上、「自由な移動の喜びを」
ホンダの小型ビジネスジェット機「HondaJet」が日本で初飛行。伊東孝紳社長は「HondaJetは本田宗一郎が持ち続けた夢。お客さまに自由な移動の喜びを提供したい」と話す。
本田技研工業は4月23日、小型ビジネスジェット機「HondaJet」の日本初飛行の様子を東京国際空港(羽田空港)で報道向けに公開した。世界13カ国以上をめぐる「HondaJet ワールドツアー」の一環で、25日以降に成田、神戸、仙台など5つの国内空港でデモ飛行を一般披露する予定だ。
HondaJetは、主翼上面に自社製エンジンを配置するなどの独自設計を採用した小型ジェット機。06年に開発をスタートし、14年5月には量産1号機をスイスで公開。15年内の出荷開始に向けて量産を本格化させている。
23日午後2時ごろ、羽田空港の上空に現れたHondaJetは、滑らかなフライトから滑走路に着陸。集まった多くの報道関係者にその姿を披露した。
会見した同社の伊東孝紳社長は「ホンダは創業以来、空への夢を持ち続けてきた。(HondaJetは)創業者である本田宗一郎が持ち続けた夢であり、3次元のモビリティーである航空機業界への参入という夢の実現である」「HondaJetを通じ、お客さまに自由な移動の喜びを提供したい」と話す。
また、ホンダの航空機事業子会社・ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は、HondaJetの低燃費性能などをアピール。出荷に向けて「現在、北米や欧州を中心に強力なディーラーネットワークを築いている。すでにグローバルで100機以上を受注しており、昨年9月からは顧客向けの試乗なども実施している」と説明した。
HondaJetの国内披露は5月5日まで。
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