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「HondaJet」新色塗装の量産1号機公開、2015年出荷へ:価格は4億5000万円ほど
ホンダの小型ジェット機「HondaJet」の出荷が見えてきた。スイスのビジネス航空ショーで量産1号機を公開。米国連邦航空局の型式証明を取得次第、早期のデリバリー開始を目指す。
本田技研工業の航空機事業子会社、ホンダエアクラフトカンパニーは5月20日(日本時間)、開発中の小型ジェット機「HondaJet」の量産1号機をスイスで開催されているビジネス航空ショーで公開。2015年のデリバリー開始に向けて量産体制を本格化すると発表した。
HondaJetの量産1号機は、GE Hondaエアロ エンジンズ製の量産型ターボファンエンジン「HF120」を実装。今後は地上での機能試験を、2014年夏に初飛行を計画。量産1号機はパールグリーンにメタリックゴールドのストライプの塗装を施したカラーリングを採用し、既存のシルバー、赤、黄色、青と合わせ、全5色をそろえた。現在9機の製造を進め、2014年6月に10機目を加えることで量産体制を本格化する。
HondaJetは2006年に開発と市場参入を発表、2011年頃にデリバリー開始を見込んでいたが、米国連邦航空局(FAA)型式証明の取得や開発の遅れなどにより時期がずれ込んでいた。2015年1月〜3月を目標にFAAの型式証明を取得し、早期の本出荷を目指す。
最大巡航速度は778km/h。ライバル機比で燃費性能のよさとキャビンの広さが特徴。定員は5〜6人。企業層や富裕層が使用するビジネスジェット機として、今後、年80〜100機の生産を見込む。参考価格は約450万ドル(約4億5700万円、2014年5月20日時点)。
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(関連動画:HondaJet Opening video/EBACE2014 )
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