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「ラッスンゴレライ」の“あの噂”は本当? 都市伝説が囁かれるフレーズの共通点:スピン経済の歩き方(4/4 ページ)
「ラッスンゴレライ」で一躍人気者となった8.6秒バズーカーが「反日芸人」として叩かれている。意味不明のセリフが原爆を暗喩しているのではないかという“噂”が駆け巡っているが、実はこうしたケースは珍しくない。例えば……。
確かに、英語のRUN(走る)、WALK(歩く)、フランス語のTOURNER(回す)、REMUER(動かす)など例を挙げればきりがない。
こういう“動的イメージ”を商品のネーミングに活用しているのがクルマだ。先ほどのロールスロイスをはじめポルシェ、フォルクスワーゲン、ルノー、フェラーリ……などなどブランドにはRまたはLのオンパレードである。日本でも「ラリルレロを入れないクルマは売れない」なんてジンクスが囁かれていた時代があって、トヨタ車を例に挙げても、カローラ、クラウン、ランドクルーザー、プリウス、ミライとやはりラ行が目立つ。
ラ行のネーミングに都市伝説が多いのは、このような「移動や回転」というイメージも無関係ではない。ほら、「噂がひとり歩き」「風説の流布」なんて言うではないか。
個人的には、商品やサービスのネーミングを担当をしている方には、ぜひともこのラ行がもつ不思議な力をご活用していただきたい。8.6秒バズーカーみたいに反日疑惑をかけられ恐れもあるが、ロールスロイスのようなブランドイメージが形成される、かもしれない。
信じるか信じないかはあなた次第ですけどね。
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