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カッパHD、134億円の最終赤字 15年3月期 回転寿司の再生急務

コロワイド傘下のカッパ・クリエイトHDが赤字を拡大した。2015年3月期通期の最終損益は134億円を超えた。

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 回転すしチェーン「かっぱ寿司」などを運営するカッパ・クリエイトホールディングスは4月28日、2015年3月期通期の連結決算を発表した。店舗や工場の資産価値を見直すなどしたことにより、当期の最終損益は134億円を超える大幅赤字となった。

昨年末にコロワイド傘下に入ったかっぱ寿司だが……(出典:カッパ・クリエイトHD)
昨年末にコロワイド傘下に入ったかっぱ寿司だが……(出典:カッパ・クリエイトHD)

 連結売上高は876億4300万円、営業利益は4億6200万円、経常利益は8億700万円だった。2014年12月に外食大手・コロワイドの連結子会社化に伴い決算期が変更したため、当期は13カ月決算となっている。

 当期純利益は134億5500万円の赤字。従来予想は12億3000万円の赤字だった。コロワイドの投資評価および業績管理手法を採用した結果、カッパ・クリエイトHDの保有する店舗や物流センター、工場の減損損失として121億6200万円を追加計上したため。

 主力の回転寿司事業が厳しい。既存店の売り上げは2014年6月から、客数は2013年12月から前年比マイナスが続く。放射能汚染を理由とした日本水産物輸入禁止の実施による影響としている。売上高は810億4900万円だった。今後、商品のブラッシュアップや都市部へ全品オーダー型の小型店舗を出店するなどして事業の再生を急ぐ。

 次期の業績予想は、売上高911億円、経常利益29億円、当期純利益27億円を見込む。

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