グーグルやセレブもハマる、ベンチャー企業の“青田買い”はなぜホットなのか?:新連載・来週話題になるハナシ(1/3 ページ)
今、米国を中心にベンチャー企業への投資が盛んに行われている。グーグル、ユニリーバといったグローバル企業だけでなく、ハリウッドセレブたちも積極的に投資をしている。
来週話題になるハナシ:
24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
ハイテクイノベーションの中心地とも言われる米国のシリコンバレーで2015年4月、次にヒットしそうなベンチャー企業を発掘するイベントが開催された。投資家から事業への出資を募るため、参加者であるベンチャー起業家が優勝を目指して競い合う。優勝者にはトロフィーの贈呈と投資家からの融資が約束される。
シリコンバレーでは珍しくない光景かもしれない。だが、このイベントが他と違ったのは、優勝したのがテクノロジーとは何ら関係ないビジネスだったことだ。トロフィーと賞金を手にしたのは、「MATI Engergy(マティ・エナジー)」というお茶をベースにしたナチュラルなエナジードリンクだった。
実はこれ、主催したのはグーグルなのだ。「グーグル・フォー・アントレプレナーズ」というプロジェクトの一環として2014年から始まったイベントなのだが、ふと素朴な疑問が浮かんだ。なぜ、グーグルが外部のベンチャー企業を発掘するイベントを開催しているのか。他で探さなくても、社内には世界中から集まった選りすぐりのクリエイティブな人材がいるのではないか。
ここに激化する現在のビジネス環境で生き残るための「カギ」が隠されているようなのだ。というのも、どんな優れた企業でもクリエイティビティには限界があるからだ。グーグルですら例外でない。そして今、米国を中心にベンチャー企業への投資が盛んに行われており、ホットなトレンドになりつつあるのだ。
関連記事
- ファストフードの時代は終わった? 変わりゆく米国の食事情
米国のファストフードと言えば「マクドナルド」を思い浮かべる人も多いのでは。米国のみならず、世界中の食文化に大きな影響を与えてきたファストフード・ビジネスが、いま大きく変わろうとしている。 - スマートフォンの普及で、ガムが売れなくなっている(マジか)
チューイングガムを愛してやまない世界最大の消費国、米国でガムの売り上げが落ち込んでいる。タブレット菓子やグミの売れ行きは好調だというのに、なぜガムが不振なのか。その理由は……。 - 航空業界へ参入したヘビメタ界の巨人に学ぶ、ビジネスで成功する戦略
航空業界といえば、飛行機事故や経営破たんなど、ネガティブな話題を想像する人もいるだろう。ビジネスの難しさが浮き彫りになっている業界だが、ニッチなサービスにフォーカスして注目を浴びている会社がある。それは……。 - 「サマータイム」がもたらす1年で“最も危険な日”
米国では3月に、1年で「最も危険」と言われる日がやってくる。その日とは、「デイライトセービングタイム」(サマータイム)が開始された直後の月曜日のこと。この日は、交通事故や職場でのケガなどが、増加するのだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.