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グーグルやセレブもハマる、ベンチャー企業の“青田買い”はなぜホットなのか?新連載・来週話題になるハナシ(3/3 ページ)

今、米国を中心にベンチャー企業への投資が盛んに行われている。グーグル、ユニリーバといったグローバル企業だけでなく、ハリウッドセレブたちも積極的に投資をしている。

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ベンチャー企業の青田買いにハマっている人たち

 また米国では、意外なところにベンチャー企業の青田買いにハマっている人たちがいる。ハリウッドセレブたちだ。一番有名なのが、アシュトン・カッチャー。本業であるはずの俳優よりも投資家のほうが向いているのではと言われるほどだ。有名な投資家であるロン・バークルとマドンナのマネージャーを務めるガイ・オセアリーと共同で、投資会社「A-Grade Investments」を立ち上げるなど本腰を入れている。これまで「Flipboard」「Airbnb」「Spotify」「Skype」「Uber」など、20社以上のベンチャー企業に投資している。

 他に話題になったセレブと言えば、ジャスティン・ビーバー。“自撮り”写真を共有するアプリ「Shots」に、なんと110万ドル(約1億3000万円)も投資している。あまり知られていないが、5月にマニー・パッキャオとの歴史的な対戦を控えている今話題のボクサー、フロイド・メイウェザーもこのベンチャー企業へ投資している(ちなみに、彼はジャスティン・ビーバーのパーソナルトレーナーをしている)。金遣いの荒さで有名なメイウェザーにしては、有意義な金の使い方かもしれない。

 競争が激しいエンターテインメント業界に身を置く彼らにしても、ベンチャー企業の青田買いは自分たちの生き残りに必要なのだろう。将来的な収入源を確保するだけではなく、新たなビジネスが生まれる可能性を秘めているからだ。

 イノベイティブな人物として知られるスティーブ・ジョブズはかつてこう言っている。「Creativity is connecting things.(クリエイティビティとは、物事をつなげることだ)」。確かに、一見まったく関係ないようなものでも、つなぎ合わせることで想像しなかったような新しい価値が生まれる。

 だからこそ、駆け出しのベンチャー企業の争奪戦に勝つものが、次のパイオニアになれるかもしれない。

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