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マクドナルドの品質管理体制を母親がチェック:信頼回復図る
業績不振の日本マクドナルドが新たな施策を打ち出した。工場などの生産現場を公開し、消費者に品質管理体制などをチェックしてもらうプロジェクトを発表した。
日本マクドナルドは5月11日、商品の品質管理や安全・安心対策の一環として「ママズ・アイ・プロジェクト」を発表した。母親である一般消費者が同社店舗のキッチンや国内外の工場、農場などの生産現場を見学し、気になる点をフィードバックするという取り組み。
同プロジェクトは放送作家の鈴木おさむさんをリーダーに、メンバーの母親たちが毎月プロジェクト会議を開催。事前にTwitterでマクドナルドに関する疑問や質問を集め、それを基に会議でメンバーが意見交換する。そこでの議論を受けて工場などを訪れ、直接、品質管理体制をチェックし、映像と記事で広くレポートする。レポート内容は特設WebサイトやテレビCMなどで発信する。
同社は2015年1月に発覚した商品への異物混入問題の影響などで客離れに歯止めがかからない状況に陥っており、信頼回復を図りたい考えだ。
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