巨人が新外国人選手をなにがなんでも“更生”させたい理由:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
巨人の新外国人選手、ホアン・フランシスコ内野手が話題を集めている。とはいっても「いい意味」ではない。期待を裏切るプレーとグランド外の寄行によって、球団関係者は頭を悩ませている。
“怪しい臭い”がプンプン
これだけでも十分過ぎるぐらいに“怪しい臭い”がプンプン漂ってくるが、ここで話は終わらない。フランシスコの最大のマイナスポイントは何と言っても態度のデカさ。実はこれこそがチームにとって今後の大きな足かせとなる可能性が非常に高く、雇用する側の巨人関係者たちを一様に悩ませる要因となっているのである。
チームメートや首脳陣から「ハロー」とあいさつされても無視することが日常茶飯事。つい先日も二軍練習の場を視察に訪れた川相昌弘一軍総合コーチから「グッド・モーニング」と声をかけられながら、フランシスコがまったく見向きもせずに“スルー”するという驚きのシーンがあったことが一部メディアでも報じられたばかりだ。
ところが二軍降格後、そのフランシスコが5月9日、10日のイースタン・西武戦で2試合連発となる場外ホームランをカッ飛ばした。しかも2発目は何と4点差を振り出しに戻す同点満塁弾。いくら二軍戦とはいえ、確かにインパクトはとてつもなく大きかった。「当たれば飛ぶ」という規格外のパワーの持ち主であることを改めて満天下に誇示する格好となったからだ。こうした流れに加えて今季の一軍が慢性的な長距離砲不足に悩まされていることもあり、首脳陣の間からは今になって「多少のマイナス要素には目をつむるのもやむなし」とフランシスコの早期昇格案が検討され始めているという。
しかしこれに異を唱えているのが、フランシスコの態度のデカさを問題視する前出の巨人関係者や複数の主力選手たちだ。彼らは「まずは二軍でフォア・ザ・チームの精神を植え付け、日本流のしきたりや戦い方をしっかりと体で覚えさせてから一軍に昇格させるべきだ」と口をそろえ、フランシスコの性格面におけるマイナス要素の克服を軽視することに警鐘を鳴らしているのである。
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