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市民球団「広島東洋カープ」、徹底した黒字追求型経営の姿勢とその裏側:臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(1/3 ページ)
今年は23年ぶりのリーグ制覇か! 「広島東洋カープ」ファンの“赤ヘル旋風”が巻き起こっている。市民球団のイメージが強い同球団だが、実は「39年連続で黒字」を達成している、徹底して黒字を追求する経営方針の企業である。だが、その裏に「知られざるカープ」の一面もある。
著者プロフィール:臼北信行
日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。
プロ野球のペナントレースが幕を開け、盛り上がりを見せている。今年で創立80周年の巨人が何かと大きな話題をさらい、セ・リーグの大本命と目される中、その対抗馬として多くの関係者が名前を上げているのが広島東洋カープだ。
昨シーズン(2013年)は絶対エースの「マエケン」こと前田健太投手を中心としたリーグ屈指の投手陣に加え、菊池涼介内野手や丸佳浩外野手ら成長著しい野手陣を擁してリーグ3位となり、実に16年ぶりとなるAクラス入り。九州共立大時代に「大学ナンバーワン右腕」と称されたドラフト1位ルーキー大瀬良大地投手ら新戦力が加わった今季は、満を持して1991年以来23年ぶりのリーグ制覇が期待されている。
最近は熱烈なカープファンのお笑いタレント「カープ芸人」の話題性、スタンドから黄色い声援を送る鯉党の女性「カープ女子」が登場したりと、ちまたでも“赤ヘル旋風”が巻き起こっている。
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