ニュース
カシオが27年ぶりに社長交代 父・樫尾和雄氏から長男・和宏氏へ:新戦略は1年後(2/2 ページ)
カシオ計算機は5月12日、樫尾和宏取締役専務執行役員が、6月26日開催予定の株主総会後の取締役会で社長に就任することを発表した。
最大の資産はカシオファン
新戦略について、和雄氏は「1年後にはメドがたつ」という。その時点で代表権や会長から退くかどうかは「その時点で考えたい」と明言を避けた。一方で「(カシオには)人の真似ではなく、初めて世に出す商品がたくさんある。当社には知名度も販売力も資産もある。さらなる発展ができると確信している」と1988年より長きにわたってトップを務めたプライドをのぞかせた。
新社長となる和宏氏は、「新たな経営目標を早期に達成すべく全社一丸となってがんばっていく。最大の資産はカシオファン。すべてのステークスホルダーに愛され応援されて存在している。皆さんの期待を越える商品を想像し、新しいカシオをつくり社会貢献をしたい」と語った。「G-SHOCK」など看板商品がある時計事業やコンシューマ事業と、新規事業の構築がいかにかみ合うのか、この1年が勝負と言えそうだ。
関連記事
- 値段は競合の2倍――それでもカシオの電卓がインドで売れる、2つの理由
1980年代からインドで電卓を販売していたが、値段が高いため知名度の割に売れていなかったカシオ。しかし2010年発売の新商品が大ヒット、以来インドでの売れ行きはずっと好調だという。高くても売れる、その秘密とは? - カシオの「イスラム教徒向け腕時計」、大ヒットの背景に意外な事情
2012年に発売し、2年で40万台以上を売り上げる大ヒットとなった、カシオのイスラム教徒向け腕時計。他社が追従できない高機能はある製品を応用したからだという。そして、開発のきっかけになった意外な事情とは……。 - 今のスマートウオッチは「スマート」じゃない――デジタルだからこそ実現できる針の表現力とは?
GPSハイブリッド電波ソーラー搭載のOCEANUSやG-SHOCK、スマートフォン連携機能を持つEDIFICEなど、高機能アナログクロノグラフをリリースするカシオ。2015シーズンの新作のキーワードは、デジタルで駆動される針が見せる“表情”にあるという。 - 30年経った今だから話せる、初代G-SHOCK開発秘話――エンジニア・伊部菊雄さん
2013年4月に誕生30周年を迎えるG-SHOCK。誠 Styleでは「G-SHOCK 30TH INTERVIEW」と題して、G-SHOCKにまつわるインタビューを毎月1本ずつ掲載していく。1回目は初代G-SHOCKを設計したエンジニア、伊部菊雄さんに開発の裏側を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.