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インタビュー

V字回復しつつある「クーリッシュ」のフレーバー展開が面白い水曜インタビュー劇場(アイス公演)(5/7 ページ)

ロッテアイスの「COOLISH(クーリッシュ)」が、“復活”しつつあるという。発売当時(2003年)は爆発的に売れたものの、3年目以降は低迷。しかし、5年ほど前からV字回復傾向にあるという。その理由について、同社の担当者に聞いてきた。

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最も売れたフレーバー、最も苦戦したフレーバー

土肥: ところで、これまでたくさんのフレーバーを出されているわけですが、最も売れたのはどれですか?

北村: カプチーノ。ただしこれはクーリッシュが爆発的に売れたとき(2003年)に発売したので、「例外」ですね。カプチーノ以外でいえば、とろけるマンゴー(2008年)と白桃(2005年、2008年、2014年)がよく売れました。

土肥: アイスクリームの売れ筋といえば、バニラ、チョコ、ストロベリーだと思うのですが、マンゴーと白桃というのは意外ですね。

北村: とろけるマンゴーがよく売れたのは、当時ちょっとしたマンゴーブームが起きていたので、それにうまく乗ることができたから。白桃については、これまでフローズンの桃というのはあまりなかったので、物珍しさがあったのではないでしょうか。お客さんからは「飲んだときに口の中に桃の香りが広がるので、おいしい」といった声が多かったですね。

土肥: 逆に苦戦したのは?

北村: ロイヤルアップルティー(2006年)。お客さんからは「温かくして飲む紅茶をあえて冷たくしても……」という厳しい声がありました。

土肥: 北村さんは商品開発を担当されているので、フレーバー展開には苦労されているのでは。というのもアイスクリームだけに限らず、フレーバーって出尽くし感がうかがえます。話を聞いていると、クーリッシュの場合は、相性が良いモノを見つけなければいけないようですね。

北村: 新しいフレーバーを見つけるのは簡単ではありません。1年先のことを考えながら、どのフレーバーにするか決めなければいけませんので。その際に、トレンドを分析したり、原料会社に最近の輸入傾向などを教えてもらったりしているのですが、それだけでは不十分なんです。ドイさんがご指摘されたように、クーリッシュとの相性を考えて、最適なモノを見つけなければいけません。

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