たばこ「キャビン」「キャスター」を「ウィンストン」に統合 JT、ブランド力でアジアに攻勢
JTのたばこブランド「キャビン」「キャスター」が「ウィンストン」に統合される。統一ブランドの元ラインアップを増やし、アジア地域での販売拡大を目指す。
JT(日本たばこ産業)は5月20日、「キャビン」「キャスター」の2ブランドを「ウィンストン」に統合し、「ウィンストン・キャビン」、「ウィンストン・XS・キャスター」として8月から展開すると発表した。世界ナンバーワンブランドを目指し、アジア市場に攻勢をかける。
キャビンは1978年、キャスターは1982年に発売され、ともに30年以上にわたるロングセラーブランド。深みのある香ばしさ、まろやかでやわらかい口当たり、それぞれの魅力でファンを獲得してきた。
対するウィンストンは1954年に誕生したブランド。米国外ではJTが製造販売しており、ヨーロッパやCIS地域を中心に人気が拡大し、世界第2位のブランドに成長している。グローバル、日本国内でそれぞれ一定の知名度を持つブランドを統合することで戦略的に集中投資し、アジアを中心とした新規市場で顧客を拡大する狙いだ。
JTの小泉光臣社長は「愛煙家の好みは多様化しており、特にアジアの消費者の嗜好は欧米とは異なる。国内で長く愛されてきたキャビンとキャスターの確固たる“ジャパン・クオリティ”を強みに、地理的にも嗜好も親しいアジアの一国・日本の企業として、満足してもらえる商品を提供していく」と意気込む。
8月上旬に2銘柄を「ウィンストン・キャビン」、「ウィンストン・XS・キャスター」と名称統合し、10月中旬にパッケージを刷新する。「まずは日本でのチャレンジを足がかりに」と掲げ、アジア地域での展開時期は未定だ。新ウィンストンブランドのもと商品展開の拡大やプロモーションを展開する。
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