転職したいと思っている企業はどこですか? 22〜39歳のビジネスパーソンに聞いたところ「トヨタ自動車」がトップ、次いで「グーグル」「ソニー」であることが、転職サービス「DODA」の調査で分かった。
5年連続で1位を獲得していたグーグルを2位に抑え、トヨタが6年ぶりに首位を奪還した。この結果について、DODAは「営業利益・純利益とも2年連続で過去最高と好業績に加え、理系女子学生のキャリア構築支援を狙いとした『トヨタ女性技術者育成基金』設立(2014年)などのダイバーシティ推進も、女性を中心とした支持の拡大につながった」と分析している。「本田技研工業」が7位(2014年:10位)、「日産自動車」が34位(同81位)など、円安の追い風を受けて好調な自動車メーカーが順位を上げている。
このほか「ヤフー」が16位(2014年:36位)、「クックパッド」が44位(同59位)、「LINE」が64位(同195位)など、インターネット/広告/メディアでランクアップした企業が目立った。
全体的に生活に身近なメーカー、運輸・物流、IT・通信などが人気。ただ、年代や男女別に見ると、さまざまな傾向がうかがえた。例えば20代女性を見ると、資生堂やオリエンタルランドなど、男女問わず働きやすく、女性の視点や企画力が生かせる企業が上位にランクイン。また、同じ30代後半の男性でも、転職経験の有無でランキングが変わるなど、それまでのキャリアによっても気になる企業は違うようだ。
「総合ランキングだけでなく、自分と同じ性別、年齢やキャリアタイプに合わせた人気企業も見ることで、自らの企業選びに新しい発見があるのではないだろうか」(木下学編集長)
インターネットによる調査で、22〜39歳のビジネスパーソン5161人が回答した。調査期間は3月20日から26日まで。
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