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「日本は世界で人気」なのに、外国人観光客数ランキングが「26位」の理由スピン経済の歩き方(4/4 ページ)

日本政府観光局によると、2014年に日本を訪れた外国人観光客は2年連続で過去最高を更新した。テレビを見ると「日本はスゴい」などと報じているが、国別ランキングをみると、日本は「26位」。なぜ外国人たちは日本に訪れないのか。その理由は……。

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日本にはGDP7%分の“伸びしろ”がある


日本にはGDP7%分の“伸びしろ”がある(写真と本文は関係ありません)

 先進国では観光業はGDPの9%を占めているのが普通だが、日本は2%程度。これはつまり日本にはGDP7%分の“伸びしろ”があるということでもある。

 市場も追い風だ。UNWTO(国連世界観光機関)の長期予想では、2013年に10億8700万人になった国際観光客は2030年に18億人に増える。これからの世界で、これほど右肩上がりが約束されている市場はそうない。

 もちろん、多くの国はこれに気づいている。あの北朝鮮ですら、インバウンド獲得のために国際空港を整備した。世界では外国人観光客を奪い合うし烈な戦いがすでに始まっているのだ。

 戦いに勝つためには「情報」が必要不可欠なのは言うまでもない。自分たちだけ特別な存在だという根拠のない思い込みのなかで「大本営発表」をう呑みにすると悲惨な結末しか招かないことを我々は先の大戦で学んだはずだ。

 「日本はスゴい」という自画自賛の声が溢れる今だからこそ、第三者からの耳の痛い提言に耳を傾けたい。

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