ご存じ? 女性ファイター「ロンダ・ラウジー」のスゴさ:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
総合格闘技「UFC」でトップを張るロンダ・ラウジーをご存じだろうか。現UFC女子世界バンタム級王者の彼女は今、全米はもちろん世界に“革命”を起こしつつあるのだ。
ラウジーの魅力
「オクタゴン」と呼ばれるUFCの六角形のリングの中で見せる鬼の形相とは対照的に戦いの場をいったん離れると、まるでモデルのようなルックスからあふれんばかりの笑顔を見せるのがラウジーの魅力。そのギャップが、またファンにはきっとたまらないのだろう。
この美貌と強さを兼ね備えたキャラが買われ、2014年公開のハリウッド映画『エクスペンダブルス3 ワールドミッション』にも出演。シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーら大物ハリウッドスターたちとの共演も果たした。さらに今年3月31日には人気プロレス団体「WWE」のPPV(ペーパービュー)大会「レッスルマニア31」(カリフォルニア州サンタクララ・リーバイススタジアム)でも、WWE側からオファーを受けてプロレスの試合こそやらなかったもののリングインしてステファニー・マクマホンを蹴散らし、観客を喜ばせた。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのラウジー。しかしここまでの道のりは決して平たんではなかった。8歳の時に父親が自殺。幼少期に深い心の傷を負った彼女だが、その精神的ショックを振り払おうと元柔道選手だった母親の手ほどきを受けながら柔道を始める。「朝起こされるときに母親からアームバーを決められていた」(ラウジー)。冗談か本当かよく分からないが、母親からのマンツーマン指導はかなり厳しかったようだ。しかし、その英才教育が大きな成果を結び、ラウジーは柔道家としてメキメキと頭角を現すことになる。
17歳の時に2004年のアテネ五輪に女子63キロ級で出場(一回戦敗退)。しかし、同年の世界ジュニア選手権(ハンガリー・ブタペスト)では同じ階級で金メダルを獲得した。2年後の同大会(ドミニカ共和国・サントドミンゴ)でも63キロ級で銅メダル、2007年の世界柔道選手権(ブラジル・リオデジャネイロ)では階級を上げて70キロ級で出場し銀メダル、さらに北京五輪でも70キロ級で銅メダルに輝いた。
関連記事
- ご存じ? 今「新日本プロレス」が盛り上がっている
「プロレス? 昔は好きだったけどなあ」という人も多いのでは。日本のプロレス界は長きに渡って低迷を続けているが、実は1社だけ“ひとり勝ち”をしている団体がある。「新日本プロレス」だ。 - 止めることはできなかったのか 女子プロレスで起きた“事件”
女子プロレスでぼっ発したケンカマッチが、マット界を揺らしている。王者の世IV虎(よしこ)が激しいパンチを浴びせ、挑戦者の安川惡斗(やすかわあくと)は重傷。プロレスでこうした“事件”がたびたび起きるが、なくすことはできないのだろうか。 - “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。 - 新天地でも“転校生”ではない、イチローのハイレベルな「EQ」
メジャー15年目のシーズンを迎えたイチロー選手は、今季から新チームに合流。新天地なので苦労するのでは? と思いきや、チームメートと楽しそうに会話をしている。“転校生”のような立場なのに、なぜすぐにチームに溶け込むことができたのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.