矢野経済研究所は6月19日、酒類市場に関する調査結果(2015年)を発表した。それによると、国内の酒類市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、2013年度が前年度比100.2%の3兆6301億円、2014年度は同99.3%の3兆6054億円の見込み。
2013年度は市場が拡大したものの、2014年2〜3月にかけて消費増税前の駆け込み需要があったためであり、「実質的にはマイナス成長」としている。2014年度は、駆け込み需要の影響が4〜6月ごろまで残ったことで消費が低迷し、夏場も天候不順に見舞われたことで全体の動きが鈍かったため、微減を見込んでいる。
カテゴリー別にみると、ビール、新ジャンル、清酒、甲類・乙類焼酎の5カテゴリーが縮小する見込み。ビール類では、プレミアムビールやクラフトビールの人気拡大や、縮小を続けていた発泡酒市場において新商品が発売されたことで拡大。一方、新ジャンルが登場以来初のマイナスとなった。ウイスキーに関しては、ウイスキーを題材にしたNHK連続 ドラマ小説『マッサン』が2014年9月から放映されたこともあって好影響を与えた。
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