自動車メーカーのスズキは6月30日、2015年度〜2019年度の「新中期経営計画」を発表した。引き続きインドを中心とするアジア市場へ注力し、2019年度の連結売上高は3兆7000億円を目指す。
2014年度の連結売上高は3兆155億円。今後5年間で6800億円以上を積み上げる計画だ。2019年度に営業利益率は7.0%(2014年度は6.0%)、ROE(株主資本利益率)は8〜10%(同6.9%)を目標とする。主力の四輪車事業では、日本、インドを中心とするアジアで販売台数を伸ばし、2014年度の172万台から2019年度には220万台とする。5カ年で累計1兆円の設備投資も予定している。
同日にトップ人事も発表。鈴木修会長兼社長(CEO&COO)が社長を退任し、修氏の長男である鈴木俊宏副社長が昇格する。
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