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インタビュー

「Tayori」で企業にコンタクトしやすい世の中をつくりたい――PR TIMES 山口社長スマホ時代のカスタマーコミュニケーションとは?(1/5 ページ)

「ネット=スマホ」の世の中で、企業とお客さまをよりよくつなぐには? そんなコンセプトのサービス「Tayori」を、PR TIMESがスタートした。リリース配信会社である同社がコミュニケーションサービスを提供する狙いとは……?

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 7月2日、「Tayori」(タヨリ、参照リンク)というサービスがスタートした。これは、Webサイトにカスタマーサポートのサービスを簡単に組み込むというもので、特にスマートフォンユーザーが問い合わせをしやすくできる、という点が特徴。どんな問い合わせが何件あったのか、ユーザーからの問い合わせ内容は、誰がどのような対応をしたのかが整理された状態で、企業側でタスク型のログとして残る。

 登録は簡単で、Tayoriを埋め込みたい対象のページのHTMLを開いて、スクリプトを1行埋め込むだけだ。基本的な機能だけなら、無料で利用できる。


Tayori

 Tayoriの利用シーンは幅広い。ユーザーとの関係性が大切なECサイトはもちろん、一般の企業用サイトにも、また一般の個人ブログに入れても便利になるという。

 Tayoriを提供している企業は、プレスリリース配信サービスを行っているPR TIMESだ。企業の発するプレスリリースを扱う会社が、なぜWebサイトのカスタマーサービスという新事業をはじめたのか? PR TIMESの山口拓己社長に話を聞いた。

サイトを訪れた人と企業の距離を縮める


PR TIMESの山口拓己社長

――Tayoriってちょっと変わったサービスだと思うのですが、一言で言うとどういうサービスなのでしょうか。

山口: カスタマーコミュニケーションツールですね。サイトを訪れた人が問い合わせをしやすくなるツールといいますか。特に、スマホでアクセスしたお客さまの問い合わせに、よりよく対応することを意識しています。

――確かに、スマホでサイトにアクセスする人は年々増えています。

山口: 生活者(ユーザー)にとってはスマホは非常に使いやすく、PCを使わないという人も増えてきています。そういうアクセスが増える中、ユーザーにとっては何か問い合わせたいときにどこから問い合わせればいいのか分かりやすく、企業にとっては、そういったスマホユーザーから来る情報を生かせるように……というのを意識して作ってあります。

――具体的にはどうすることで使いやすくなるんでしょう。

山口: Tayoriを入れててあるサイトでは、どこから問い合わせをしたらいいのか、クエスチョンマークの大きなアイコンがサイト上に出るようになります。アイコンはユーザーが自由に動かせます。アイコンをタップすれば、すぐに問い合わせをする画面が出てきます。


Tayoriを組み込んだサイトのイメージ(左)。アイコンをクリックするとTayoriを利用でき、アイコンのデザインを選べる(右)

――通常、問い合わせフォームというと、名前を入れて、連絡先をいれて、いろいろ入力したあとに最後にフリー回答欄という形が多いですが、たしかにあれは面倒ですね。

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