コラム
10年後になくなる可能性が高い職業とは(前編):コンビニ店員がなくなる確率は88%(1/4 ページ)
今回は、オックスフォード大学発表の論文に用いられている機械学習手法をもとに、日本で「なくなる可能性が高い職業」を具体的に考えてみます。
まずは、下の表をご覧下さい。ラーメン調理人から機械組立工、そしてコックなどの職業が90%以上の確率でなくなると推定されています。この結果はどのように導き出されたのでしょうか。
オックスフォード大学が「10年後になくなる可能性が高い職業」を発表
2014年11月、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文が話題になりました。准教授は現代ビジネスのインタビューで次のように答えています。
これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10〜20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです。(現代ビジネス)
この論文で発表された内容は、非常にセンセーショナルなものでした。
これまでルーティン化できないと思われていた仕事も、コンピューターの計算能力向上に伴い、人工知能が扱うことができるようになっているということを、多くの人が実感させられたからです。
このインタビューはTwitterで3000回以上シェアされたので、なんとなく聞いた記憶がある人も少なくないのではないでしょうか。しかし、そういう人たちもこの調査結果がどのようにして導き出されたのか、過程まで知っている人はあまり多くないかもしれません。
実は先の結果は、人工知能技術の基盤である、機械学習によって明らかになったものです。
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