三菱自動車工業は7月27日、米国生産から撤退すると発表した。カリフォルニア州の米子会社による生産を11月末で終了する。今後、米国市場向けには日本とタイから製品を供給し、「引き続き米国でブランド構築と販売拡大に取り組む」としている。
米拠点で生産している「アウトランダー・スポーツ」(日本名:RVR)は岡崎工場(愛知県)に集約する。
米国生産は1988年にChryslerとの合弁でスタート。91年から単独に切り替え、2000年には22万2000台を生産していたが、Chrysler向けOEM生産の打ち切り、リーマンショックの影響などから09年には1万8500台に落ち込んでいた。アウトランダー・スポーツの生産開始で持ち直したが、3分の1を占めていたロシア向け輸出が14年度後半に需要低迷で大幅に減少していたという。
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