Bluetoothが普及した時のコンテンツは何か?(2/7)
300円が限界のコンテンツビジネス 中川 いまインターネットの世界でエンドユーザー1回のお金の支払いというのは,300円が限界ラインなんですよね。それを超えると,コンテンツビジネスは成り立たないんです。 コンテンツが特殊なビジネス系は除いて,一般系のものであれば,1回100円が限度です。そこからビジネスモデルを組み立てないといけません。僕らは,インターネットメディアですからその辺はシビアに考えています。 例えば,いまは広告中心のビジネスモデルですが,それを有料情報のビジネスモデルにするとなると,ちょっと高級だから,500円とれるという議論がありますが,それは無理です。月に100円か,200円がせいぜいですから,それで成り立つコンテンツにしないといけない。 斎藤 NTTドコモのiモードコンテンツの上限が300円に決まっているということも重石になっていますね。 中川 300円というのは,本当に特殊なものです。 斎藤 それでも最近は300円というのが増えていますよ。 中川 増えていても,それがうまくいくとは限りません。でも,月100円というのはつくる側にとってはつらいですね。 斎藤 それからNTTドコモが9%を手数料として徴収しますので,つくる側の実質収入はもっと少ない。 山科 auの手数料率は,NTTドコモよりも高い。 斎藤 NTTドコモ以外のキャリアに取材に行くと,゛うちのコンテンツ"という具合に囲い込みの姿勢が強いですね。NTTドコモはあえて,゛場を提供する"ということを強調していますが…。 山科 囲い込みというのは,今まで上手くいった試しはないと思います。ですから,個人的にはauはおかしい方向にいっているような気がします。 話は戻りますが,それでは固定のインターネットで1ユーザー当たり,年収別に区切って何円まで許容範囲かということを弊社のアメリカのアナリストが随分前に計算したことがあります。 例えば,1ユーザー当たりインターネットの利用で月に1万円払っていたとします。そこには,通信料などのインフラコストとして4000〜5000円を含みますので,コンテンツ関連にかけられる費用は5000〜6000円が上限となります。 それがモバイルになれば,インフラコストはもっと高くなりますので,1万円という予算制約という厳然としたものがあるとすると,コンテンツのコストはその範囲内に抑えられます。100円単位でのモデルを考えるということですが,それも厳しい現実です。 そういう意味では,ゲームメーカーにもっと見習うべきであると思っています。コンテンツプロバイダとしてのゲームメーカーを考えると,ゲームセンターで100円をやりくりしてきたわけです。1回100円が苦しいからといって,200円に値上げすると,お客さんがこなくなります。また,消費税が上がると,その分利益率が下がるというビジネスモデルでやりくりして,利益を出してきました。 そのノウハウを見捨ててはいけないと思います。オンラインでも生かすべきですし,がんばって欲しいと思います。 モバイルショップ
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