Bluetoothが普及した時のコンテンツは何か?(3/7)
ゲームは単純なものに戻っていく中川 ゲームベンダーにしてみると,現在のパッケージ販売だと,1回売れば,それでおしまいですが,オンラインゲームだと,1回いくら,あるいは月にいくらという形でのビジネスモデルになります。だから,オンラインゲームは成り立つというゲームベンダーの経営者が多いですね。 山科 実際にATTワイヤレスがゲームコンテンツをはじめていますが,オンラインゲームのために,ユーザー当たり1回に16分アクセスするというのです。 そういう意味では,確実にチャンスがあります。日本でもバンダイはiモードの絵をかいたコンテンツで月300円ですので,ゲームボーイやワンダースワンということになれば,ダウンロード以外のいろんなアプリケーションが出てきてしかるべきです。 例えば,ポケモンクリスタルにもおもしろい可能性があります。最後はアイデア勝負になるでしょうね。 携帯電話につながっているからこそできることを,ゲームベンダーが考えた時は,本当にコンテンツ市場は拡大すると思います。ただ,そこまで体力が残っているゲームベンダーというと,コナミと任天堂くらいでしょう。 小野 でも,コナミは体力がなくなった。ピープルを買収したので借金会社になっちゃった。何でピープルを買収したのか。いま税引き前利益25億円ですが,このキャッシュフローであと3年持つのかどうか,店舗数も減ってきていますしね。 山科 エンターテインメントのマーケットというのは,景気に引っ張られるとはいえ,読みにくいマーケットですよね。もうちょっと市場調査をやるべきですし,ゲームベンダーが映画つくると言い出した時は,おかしいと疑うべきですね。そういう意味では,市場予測というか,流れを掴んでなかったと個人的に思います。 小野 先日あるアナリストと話したんですが,任天堂の山内溥社長はすごいという話になりました。゛しょせんゲームはゲーム"という姿勢を貫いてきたからです。携帯電話のコンテンツを考えると,映画とか,何十億もかけてつくったコンテンツではなく,ちょっと楽しめる,遊べるというものに戻っていきそうな感じをもちます。 山科 ゲームウォッチでいいのですよ。 中川 ゲームは進化したことによって,ゲームをつくる側の想像力を超えた機能を持つことになりました。いまの最新のゲーム機というのは,そこに問題があると思います。デバイスの能力は高いけども,ゲーム開発者側がそれを生かしきるようなコンテンツのあり方を思いついていません。ビジュアルだけを高度化しただけですから,ユーザーが飛びつかなくなったと思います。 ゲームのおもしろさはビジュアルだけではありません。インターネットや携帯電話のインフラというのは,パフォーマンスでは「PlayStation2」なんかよりも劣っていますが,こなれたところで過去のノウハウを使いながら携帯電話にアダプテーション(=適合)していくことがいいと思います。 この点では,任天堂が優れています。スクウェアというのは,イノベーターでありすぎたんです。ですから,開発が遅れたり,オンラインゲームでもハイエンドになるし,映画制作といったことになるんです。 そういう意味では,こなれたゲームボーイ用ゲームとかは,グラフィックは汚いですし,パフォーマンスも低いですが,ついはまちゃうというところがあります。ですから,携帯電話でも,そういうところが生かせると思います。 小野 それでは携帯電話がいろんな機能が増えていったも,ユーザーにとってのメリットは何になるのか,携帯電話の機能は止まってしまうのか。ゲームでは,PS2が売れる一方で,ゲームボーイも売れています。 これは今後のビジネスの大きなヒントになっていると思います。結局はアナログ的なものに戻り,どれだけ楽しいのか,どれだけ便利なのか,そこに行き着くと思うんです。 山科 ゲームボーイが売れ続けている理由をポケモンで片付けてしまうのではなく,そこにある背景を考える必要があります。ユーザーの声をもっと聞けということになるのでしょう。 モバイルショップ
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