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【国内記事】 | 2002年2月28日更新 |
先週のアクセスランキングでは,FOMA全国展開の記事が首位となった。「料金が高い」「エリアが狭い」といった悪イメージがユーザーに広がってしまったFOMAだが(インフォプラントの調査による。2月27日の記事参照),全国展開とあって,人々の興味が再燃したのかもしれない。
これまでのFOMAは好調だったとは言い難い。ドコモの契約数目標は3月末で15万。対してサービス開始から4カ月を経た1月末の契約者数は4万強だ(2月7日の記事参照)。元々の目標である「3月末で15万」という数字でさえ,証券アナリストたちからは「かなり弱気なもの」と指摘されることが多かった。だが,今ではその“弱気な数字”すら,達成が難しい状況だ。
公式には「メーカーの端末供給が遅れたのが原因」として,強気の構えを崩さないドコモだが,現行の携帯電話とFOMAを同時に利用する場合,ファミリー割引の割引率を20%拡大するといった期間限定の普及策をとるあたりに,ドコモの苦しい胸のうちが伺える。
FOMAのエリアおよび加入者数見通しは以下の通りだ。
時期 | サービスエリア | 人口カバー率 | 加入者数予測 |
2002年3月 | 全国主要都市 | 60% | 15万契約程度 |
2003年3月 | 全国 | 90% | 200万程度 |
2004年3月 | 全国 | 97% | 500万程度 |
つまり,今年3月以降(つまりエリアが拡大し,人口カバー率が増すにしたがって),急ペースでFOMA契約者も増加する――それが,講演などでもたびたび語られるドコモの“FOMA拡大のシナリオ”である。
実際,サービスエリアは急速に拡大しており,「エリアが狭い」という評判さえ払拭できれば,爆発的に普及する可能性もないわけではない。
ただ,FOMAのもう1つの問題である端末のバリエーションの無さが,これから順調に解消されていくかとなると,これはちょっと微妙だ。現行の5機種のうち,P2401はデータ通信専用端末であり,N2001はN2002の旧型機という扱い。実質的に音声端末は3種類しかない。
ドコモがFOMAの追加機能として近く予定しているのは,M-stageを使った映像配信と音楽配信,および映像メール。同時期にPDAタイプや音楽配信端末も投入する計画だ(2001年9月の記事参照)。
しかし,登場が明らかになっている音声端末は,東芝製の端末1機種のみ(1月30日の記事参照)。しかも2002年秋の予定だ。富士通製端末やシャープの「SH2101V」なども認定を受けているが,どのタイミングで出てくるのかは不明。開発中と伝えられるソニー・エリクソンの端末も,詳細は分かっていない……。
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[斎藤健二,ITmedia]
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