通話端末としてのP504iS「P504iS」はベースとなった「P504i」が登場してさほど時間が経っていないこともあり、端末としての基本機能はほとんど変わっていない。基本的にはカメラ内蔵と、背面ディスプレイのカラー化に関連した機能追加が主なものだ。P504iの機能に関しては過去のレビューも参考にしてほしい(P504iレビュー(上)、P504iレビュー(下))。 表示設定ではサブディスプレイの明るさ設定である「明るさ設定(サブ)」と「スリープ設定」が追加された。“スリープ設定”とは、背面ディスプレイを、バックライトだけではなく液晶表示自体もたたんだ後1分後に消してしまう機能だ。待ち受け時間を少しだが延ばせるのだろう。スリープ状態からでも側面のメモボタンを押せばバックライトの点灯と共に液晶表示が再開する。
左がP504iS、右がP504iの表示設定。P504iSではサブディスプレイのカラー化に伴って2項目が増えている カメラ機能に連動して、電話帳で画像を指定できるようになった。画像を指定した電話番号では、発信したり着信があると登録した画像がディスプレイに表示される。折りたたんだ状態ではサブディスプレイには名前と画像が交互に表示されるようになっている。 この機能は画像名を指定する形になっており、電話帳自体に画像を含めてしまうわけではない。従って電話帳で指定した画像は消去しないように注意する必要がある。画像のフォルダ分け機能を積極的に利用すべきだろう。 ディスプレイも改良されている。スペック的には変わっていないが、白がより白く表現されるようになっている。カメラ内蔵に関連して注意を払った部分とされており(11月8日の記事参照)、地味ながら着実な改善点といえるだろう。 iアプリも実行環境としては大きな変更はないが、標準のiアプリに「パロディウスだ!」が追加され、ペット育成ゲームの「育てていぬともP2」、街ち受けにもできる占い「ヴァニアの占い2」、定番ゲーム「TETRIS」もバージョンアップしている。 「パロディウスだ!」はステージが進むと効果音が途切れるようなこともあるが、操作も容易で暇つぶしにはぴったりの横スクロール型シューティングゲームだ。なお「パロディウスだ!」はP504i向けにもP-SQUAREで公開されている。 「育てていぬともP2」はよりリアルな描画になり、カラー化された背面ディスプレイも有効に利用している。P504iのダックスフンドから柴犬にキャラクタが変更されており、より愛らしいキャラクターになっている。
「育てていぬともP2」ではキャラクターが柴犬に代わりぐっとリアルに。(左はP504i、中はP504iS)「パロディウスだ!」は描画のもたつきもなく軽快に楽しめる iアプリの実行速度は検証していないが、プログラム30Kバイト、データ100Kバイトで起動に時間のかかる「パロディウスだ!」は、P504iSの方がP504iより3〜4秒早く起動する。もともと高速起動がP504iの特徴だが(6月21日の記事参照)、P504iSではさらに改善されているようだ。 P504iから改善を期待しつつ、変わっていない部分もある。まず通話中にカバー折りたたんでも、終話したり、保留したりといった機能は相変わらずない。また着信中に開くことで通話開始といった機能もない。背面ディスプレイがあるのだから、こういった機能の導入も考慮していいのではないだろうか。 日本語入力も変更はない。予測変換機能は備えているが、読みの入力中に候補が表示されるタイプではなく予測変換と通常変換を使い分けるタイプ。通常変換の変換効率は悪くはないが、ほかの最新端末が続々と強力な予測変換を装備していく中では、見劣りがする。次モデルでは改良が必須になるだろう。
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