Mobile:NEWS 2003年7月30日 05:11 PM 更新

Bluetoothが携帯電話を変える?〜Nokia 6650(1/3)

日本ではあって無きに等しいBluetoothだが、欧米では携帯電話への搭載がかなり進んでいる。欧州・Nokia製の「Nokia 6650」は、積極的にBluetoothを活用できる機能を持ちながら、J-フォンで利用できる端末だ。現在のところ日本語は利用できないが、携帯にBluetoothが搭載されると使い勝手がどう変わるのかをかいま見せてくれる。

 Bluetoothという言葉を初めて耳にしてから何年経過しただろうか? 日本に住んでいると"Bluetooth"は、あって無きに等しいもののように思えてくる。肝心のBluetooth搭載携帯電話が存在しないからだ。いや、存在しないというのは言い過ぎか。正確にはNTTドコモのPHS「パルディオ633S」(2001年11月の記事参照)、ノキアジャパンのW-CDMA/GSM対応携帯電話「Nokia 6650」が販売されている。

 ただし前者はすでに流通在庫のみの販売のようで、売り切れの販売店も少なくない。ブラウザホンとしてはBluetoothを搭載しない後継の「642S」(2002年1月の記事参照)が発売されていることもあり、今後の動向は不透明。さらにデータ通信を主目的としているためか、ヘッドセットプロファイルやハンズフリープロファイルに対応していない。

 しかし一方の6650には、積極的にBluetoothを活用するための機能が搭載されている。USBケーブルを接続して行えることは、基本的にBluetoothとIrDA(赤外線通信)でも行えるためPCやPDAといったほかの情報デバイスと連携がしやすい。PCと連携させるためのソフトウェア「PC Suite」も利用可能だ。もちろん、携帯電話同士の通信やヘッドセットをはじめとする携帯電話向け周辺機器との接続にも対応。至極真っ当なBluetoothの実装がなされている。

 6650の価格はノキア直営店で7万9800円(6月12日の記事参照)と高価だが、J-フォンがVGS(Vodafone Global Standard)向け端末として発売を予定しており(2002年12月の記事参照)、近い将来、より買いやすい価格で入手できるようになるだろう。

 ここではBluetoothを本格的に実装した初の日本市場向け端末とも言えるNokia 6650について、Bluetooth機能を中心にその使い勝手を紹介することにしたい。

日本製端末とは明らかに異なるビジネス指向

 まずは簡単にNokia 6650の紹介をしておこう(6月12日の記事参照)。6650はW-CDMAとGSMに対応したカメラ付き携帯電話。任意のUSIMカードを挿入することで利用が可能となる。ただし、W-CDMA対応ではあるが、古い仕様でサービスされているNTTドコモのFOMAサービスには接続できない(2002年9月の記事参照)。ただし、GSM圏であればFOMAのUSIMでも通話できる(WORLD WINGの契約が必要、5月19日の記事参照)。

 W-CDMAとGSMの両方を利用可能なUSIMカードは、今のところJ-フォンのVGS用カードのみであるため、SIMロック(2002年12月の記事参照)はかかっていないものの国内ではVGS専用端末となる。またGSMについては900MHzと1.8GHzのデュアルバンド仕様であるため、1.9GHzがGSMに割り当てられている米国では利用できない。

 またJ-フォンの64kbps回線交換接続には対応していないため、ISDNアクセスポイントを用いた64Kbps通信は行えない点も気付きにくい点なので注意してほしい。海外仕様の端末をそのまま持ち込んだのが原因だと思われる。また日本語にも対応しておらず、操作メニュー、メール、アドレス帳などはすべて英語(もしくはフランス語、スペイン語などのシングルバイト圏)のみだ。

 J-フォンから発売されるものも同様で、日本語や回線交換データ通信には対応しないという。

 上記のような事情があるため6650は事実上、国内ではJ-フォンのW-CDMAネットワーク専用となり、データ通信を行う際にはパケット通信しか行えない。VGSには大量のパケット通信を行うためのディスカウントパッケージが用意されていないため、0.2円/パケットのレートで料金が発生してしまう。PCやPDAから手軽に通信するのを躊躇しそうな価格設定だ。

 ただ、日本向けに作られた携帯電話のほとんどがパーソナル指向で、ビジネス向けの機能に無頓着なのに対して、本機はビジネスツールとしての機能性を重視した作りになっている。Outlookとアドレス帳、スケジュール帳などを同期できる点もそのひとつ。Bluetooth対応も同様にビジネス用途を見据えたものと言えるだろう。

 逆に内蔵カメラの品質は、国産機に及ばないようだ。音楽再生や外部メモリスロットなどもない。ビジネス向け機能が得意な反面、コンシューマ向け機能が弱いとも言える。ただ、市場を見渡すと日本で発売されている機種は、どれもが似たような機能、似たようなフォームファクタを採用している。その中にあって、ビジネス指向の強い携帯電話は貴重な存在とも言える。

強力なBluetoothサポートとPC連携

[本田雅一, ITmedia]

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