Mobile:NEWS 2003年11月28日 10:11 PM 更新

ダウンロードしまくりの快感〜1x WIN「W11H」(2/2)


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 これまでならば、1本百円近くを払ってなぜ映画の予告編を落とさなければいけないの? と感じていたが、“落とし放題”となれば取りあえずダウンロード。再生可能日数が「残り60日」と表示されるが、1x WINならば「また落とせばいいや」というノリになる。この感覚は、PCのブロードバンドが始まったときよりも衝撃的かもしれない。

自動的に広がる? 「1x WIN」の輪

 続いて試してみたのが、メール。メールの送受信もパケット代定額ということは、

  • PCのISPに来たメールをすべて携帯に転送
  • 送信するメールは全部動画付き

 などということをやっても、全く懐が痛まないわけだ。これは素晴らしい。とりあえず、メールのフッタ代わりに自己紹介の動画でも付けておこう。

 メール送信機能は、これまでの日立製端末に比べても格段に改善した。アドレス入力部を選択すると、「アドレス帳から選択」「受信したメールから選択」「送信履歴から選択」「直接入力」などから選べるようになっている。

 メール送信時には、「そのまま送信」「フォトメール便送信」「マイ絵文字送信」「お手軽絵文字送信」の選択を促してくれる。面倒な手順を踏まなくても、動画や静止画を添付して簡単に送信できるインタフェースは整っているわけだ。

 定額になって実感するのが、「画像付きメールや静止画付きメールを送るのをためらっていたのは、やっぱり料金だったんだな」ということだ。これまでは相手が動画を再生できない端末だったりしたら、動画付きメールを出してももったいないと思う。だが、1x WINの場合、“再生できるか分からないけど、取りあえず付けておくか”という気になるのだ。


 それどころか、動画付きメールに慣れると、文章を打つよりムービーを撮って添付するほうが楽だ。幸いなことに「W11H」は回転式のカメラを備えており、自分撮りも楽勝である。

 “定額”という言葉以上に、実物の1x WINには衝撃を受けたわけだが、実は、メールを受ける相手にとってはたまったものではない。何しろ、送られてくるメールに動画やら静止画やら何かしら付いているのだから。

 きっと1x WINユーザーを友達に持つと、リッチなメールがたくさん来る。そして受信時のパケット代に驚いて、いずれ1x WINに変えざるを得なくなる……。そんなことにもなりそうだ。

EZチャンネルはまた後日

 もう一つ、1x WIN向けコンテンツの目玉といえば、テレビのような番組配信サービス「EZチャンネル」だ。「フレームメニュー」から「番組ガイド」を選び、番組を登録する。すると夜の間に自動的に番組がダウンロードされ、好きなときに楽しめる。

 番組登録時には、「EZフラットに加入していますか?」とけっこうしつこく聞いてくる。それもそのはず。未加入の場合、通信料金の目安は1回4700円になるのだ。もちろんEZフラットに入っていれば、定額。番組の多くは無料なので、とりあえず限界の3番組まで登録する。

 番組は面白かったのかどうかをお伝えしたいところだが、残念ながら最初の番組配信は29日の朝。EZチャンネルの模様は、また別途お伝えしたい(→12月16日の記事参照)。


 ちなみに、「W11H」ではPCとケーブル接続しても最大144Kbpsしか出ない。PCを使ったパケット通信ではEZフラットに加入していても定額とはならないうえ、2.4Mbpsの速度も出ないわけだ。2.4Mbpsに対応したケーブルが出た暁にも、コネクタ形状が変更され「W11H」にはつながらないという情報もある。一応「W11H」でも、従来の「USBケーブルC」などが利用できるが、緊急手段と考えたほうがいいだろう。



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▼ au(KDDI)

[斎藤健二, ITmedia]

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