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ボーダフォンHD、当期純損失1000億円
ボーダフォンホールディングスは、2003年度の決算発表を行った。経常利益は1812億円の黒字だったが、1000億円の当期純損失を計上した。
ボーダフォンホールディングスは5月25日、2003年度の連結決算を発表した。経常利益は前年度比33.3%減の1812億円となり、1000億円の当期純損失を計上。1月に下方修正した業績予想(1月28日の記事参照)に、概ね沿った結果となった。
移動体通信事業では、ボーダフォンのマーケットシェアが、2004年3月末時点で18.4%に。前年3月末の18.5%を下回った。「ますます競争が激化してボーダフォンにとって厳しい試練の1年となったが、ボーダフォンはマーケットシェア18%台を維持できた」(ボーダフォンのダリル・グリーン社長)。
ムービー写メール対応端末は、2004年3月に300万台を突破。全加入台数に占める対応台数は20.1%になった。また、3月末時点でプリペイドユーザーが総契約数の約9%を占めている。
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ボーダフォンホールディングスの連結での2004年度業績予想は以下のとおり。移動体通信事業では、3Gサービスへの移行費用が増加するほか、PDCとW-CDMAの2方式のネットワークを運用することに伴う費用増加が見込まれるとしている。
― | 2004年度業績予想 |
---|---|
売上高 | 1兆5310億円 |
経常利益 | 1270億円 |
当期利益 | 1100億円 |
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