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携帯にフルブラウザ、通信料定額に課題
インターネット上のコンテンツを携帯でそのまま閲覧できるフルブラウザ(HTMLブラウザ)の搭載について、課題は定額料金制の範囲で提供できるかどうかにあるとKDDI社長が話した。
KDDIの小野寺正社長は7月29日の四半期決算発表会で、「Opera」などインターネット上のHTMLコンテンツを直接閲覧できるブラウザの携帯搭載についてコメントした。
「Operaに限らず、HTMLブラウザ搭載の検討はしている」と話したものの、搭載にはいくかの課題もあるとした。
携帯コンテンツとして有料で提供されているコンテンツも、インターネット上では無料で閲覧できることから、HTMLブラウザの搭載はゲートウェイビジネスを崩壊させる可能性も指摘されている。しかし小野寺氏は、「コンテンツプロバイダの問題より、料金問題が大きい」とコメント。
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DDIポケットがOpera搭載端末を投入できたのは、PCに接続して利用できるデータカードでもパケット定額制を適用しているためだと小野寺氏。KDDIの定額制は、メールおよび携帯向けコンテンツの閲覧に限定されている。
「(もし搭載したとしても)HTMLブラウザが、定額の範囲に入るかどうかは問題だ」
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