「フェラーリ版902SH」で欧州市場を狙うシャープ:CeBIT 2005
独ハノーバーの「CeBIT 2005」会場で、シャープは「902SH」のフェラーリモデルを展示。海外事業の調子も聞くことができた。
シャープは、独ハノーバーで開催されている「CeBIT 2005」会場で「902SH」の新色を展示していた。フェラーリのロゴが入った「フェラーリモデル」だ。
現地で3月末から、従来のカラーバリエーションに追加される予定。この種の端末は“限定バージョン”として扱われがちだが、通常の「新色」としてリリースするという。日本でも同様のカラーが出るかどうかは「検討中」(現地説明員)
フェラーリのブランド力を、販売促進に結びつける狙い。フェラーリチームとボーダフォングループのコネクション(2004年10月7日の記事参照)を活かして開発した。端末にはフェラーリ関連の待受画面や、実際のレースで撮影された動画などがプリインストールされている。
現地で販売されているGSM端末「GX25」のフェラーリモデルも展示されていた。シャープは独市場に進出して3年になるが、上記の902SHとGX25、それに「802SH」を含めた5モデルを展開している。
同社の通信システム事業本部、パーソナル通信第三事業部の水谷寛事業部長によれば「海外展開している日本の端末メーカーの中では、シェア面で見ても一番順調」。好調の理由は、端末開発の姿勢にあるという。
「海外向けに全く新しい端末を開発している日本メーカーもあるが、それではコストがかかりすぎる。シャープはボーダフォンとストラテジックな関係にあり、日本向けの製品をそのまま海外市場で使えるようにしている」
3Gは去年のクリスマスから始まっており、「今年の秋には欧州でオーバーヒートする」とにらむ。「まだ始まったばかりだが、ニュースやスポーツのビデオストリーミングが割合に盛んだ。こうした新機能をアピールしたい」(同氏)
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