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ソフトバンク、1.7GHz帯でHSDPAの実験開始
ソフトバンクグループのBBモバイルが1.7GHz帯を使ったW-CDMA方式の実証実験を開始する。各社が実験免許の申請は行っているが、実験開始ではBBモバイルが先駆けた。
携帯新規参入に向けて、動きが具体化してきた。新たに割り当てられる予定の1.7GHz帯を巡り、実証実験が始まろうとしている。
ソフトバンクグループのBBモバイルは4月28日、総務省から1.7GHz帯の実験局本免許を取得したと発表した。同日実証実験を開始する。
商用化を前提に、W-CDMA方式の各種試験を行う。電波強度や電波到達距離、スループットなどの基礎データを取得するほか、干渉、ハンドオーバー、音声通信、HSDPAのデータ通信といった試験も順次進める。
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実験局はさいたま新都心地域に開設する。都市部と住宅地が混在するため、データ取得に最適と判断したという。 1.7GHz帯は、新しい携帯電話向けの周波数として割り当てが予定されている。実験免許は、イー・アクセス(3月16日の記事参照)やボーダフォン(4月27日の記事参照)が申請しているが、本免許を取得したのはBBモバイルが初めて。
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