これぞ日本仕様 様変わりした「703SH」の操作性(3/3 ページ)
常に操作性が課題として挙がるボーダフォンの3G端末だが、最新の「03シリーズ」ではPDC端末と遜色ないユーザーインタフェースを搭載。シャープ製「703SH」の使い勝手を見ていく。
QRコード読み取りはなし。ストップウォッチはあり
703SHに搭載されているアクセサリは豊富だ。
アクセサリ | 特徴 |
---|---|
カレンダー | 週の始まりが月曜か日曜が決定可。祝日情報は無し |
アラーム | 5件設定可。曜日指定可。スヌーズ可 |
計算機 | 3桁区切りカンマあり。「M+」も |
ボイスレコーダー | AMRで保存。最長約100時間まで |
電子ブック | XMDF形式に対応 |
ストップウォッチ | 1/10秒まで。4つまでのLAPタイム |
予定リスト | 最大300件。処理済み設定可能 |
キッチンタイマー | 1秒から60分まで計測可 |
マネー積算メモ | 待受画面から登録可。最大30件 |
これらのアクセサリは「902SH」とほぼ共通。1/10秒ではあるが、ストップウォッチがあるあたりはPDCシャープ端末以来の伝統だ。
気になるのはQRコード/バーコード読み取り機能を備えていないこと。オートフォーカス機能もない上、マクロモード切り替えスイッチもない。902SH、903SHはQRコードも読み取れるが、703SHでは削られた機能のようだ。
Bluetoothも赤外線も──外部接続
700シリーズとはいえ、外部接続環境が充実しているのはボーダフォンならではだ。Bluetooth、赤外線通信(左側面)のほか、miniSDカードスロットも備える。推奨されているのは256Mバイトのカードだが、編集部で試したところ512Mバイトのカード(Transcend製)も動作した。
Bluetoothはバージョン1.1。Headset Profile、Hands-Free Profile、Dial-up Networking Prifile、ObjectPush Profileに対応している。電話帳データやカレンダー、ブックマークなどのやりとりが可能。auの「W31T」からBluetoothで電話帳データをコピーを試してみたが、問題なく動作した。ただし、「デジタルカメラ」フォルダ内のデータはやりとりできない。こういった画像データは受信もできないのには注意が必要だ。
なお703SHはW-CDMAだけでなくGSMにも対応している。購入時はW-CDMAのみに設定されているので、海外に出かけた場合は「自動モード」または「GSMモード」に切り替えよう。
700シリーズというとエントリー機にも見えるが、カメラ機能を除けば、703SHはほとんどの機能を網羅している。ボディがコンパクトなのに伴い、液晶サイズが2インチと小さかったりカメラのスペックが落ちたりしているが、トレードオフになったのはそれくらい。作りは非常にいい。
敢えて難点を挙げれば、やはりボーダフォンの3Gサービスエリアだろう。都内・山手線近くの筆者宅では圏外と1本を行ったり来たり。まだ安心して使えるとは言い難かった。
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