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間もなく新端末発売──もう春商戦?携帯販売ランキング(1月8日~1月14日)

「新端末の登場前で、ランキングの変動も停滞」──という前に今週、ドコモとauの春商戦向け新端末が発表された。1月下旬から発売されてるというこれらがランキングにどのような影響を及ぼすのか。早速今回のランキングを見ていこう。

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薄型・ワンセグ・デザイン。もう春商戦?

 今回のドコモ販売ランキング、顔ぶれこそ大きく変わらないがTOP10内端末には、やや変動が見られた。

 ドコモで2強体制を築いていたシャープ製の2機種「SH903i」(写真)と「SH902iS」の一角が崩れ、昨年末からさらに人気が高まってきた簡単ケータイ「FOMAらくらくホンIII」が2位に躍り出た。

 同社の端末で“簡単・安心”を大きくうたう機種はFOMAらくらくホンIIIのほか、音声通話だけに機能を絞った「らくらくホンシンプル」、ムーバ端末の「らくらくホンIII」がある。“親へ贈るドコモ端末はどれがいいか”と考えた場合、あからさまな“シニア向け”ではないデザインやブザー&通知機能、会話しやすい工夫を盛り込んだ機能、充実したカメラ&メール機能などを備える本機はバランスがよく、その躍進もうなずける。

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 そのほか、パナソニック モバイルの夏モデル「P902iS」が5位から3位に、NECのVGA+液晶搭載端末「N903i」が8位から5位に、モトローラ製の薄型端末「M702iS」がTOP10圏外から10位にランクアップした。冬商戦向けの903iシリーズはSH903iが1位、N903iが5位、「SO903i」が7位、「P903i」が9位に入っている。

 今週、ドコモは2007年春商戦向けの新モデルを10機種発表した。1月26日には早速その第1弾となる「N703iD」が登場する予定。同機は、いまだ人気の高い2006年2月発売の「N702iD」(今回6位)の後継機として進化した端末。デザインを継承するだけでなくおサイフケータイ機能も備えており、こちらも注目を集めそうだ。

 ところで昨年、70xシリーズは一部機種を除いてTOP10圏内に常時登場するほど人気を得られない傾向があった。薄型・香り・防水など特徴も多いこれら製品群が今後、どれだけ躍進するかに期待したいところだ。

京セラ端末が好調。さらなる躍進の兆し

 京セラの薄型端末「W44K」が強い。連続首位記録を“7”に伸ばした本機の勢いは今回も止まっていない。

 今週、ドコモと同日にauも2007年春商戦向けの新機種を発表した。京セラは厚さ20ミリの薄型ワンセグ端末「W51K」と、au design projectのデザインコンセプトモデルが製品化されたデザイン&ハイスペック端末「MEDIA SKIN」を開発。特にMEDIA SKINは人気必至の魅力的な端末で、現在ニーズの高い“ワンセグ&薄型”のポイントを1つにまとめたW51Kもしかりである。今年の京セラは強そうだ。

 もう1つ、ドコモと同様にPantech製「A1406PT」(3位)と東芝製「W45T」(4位)の“簡単・安心ケータイ”のニーズも依然、高い。10日にauは子ども向けの“ジュニアケータイ”2機種(A5525SASweets cute)とその親御さん向けという位置付けの1X端末「A5523T」も発表し、さらなるラインアップの拡充を図っている。

 面白いところでは、ソニー・エリクソン・モバイル製の3端末、「W43S」「W44S」「ウォークマンケータイ W42S」が7位、8位、9位に2週連続連続で入っている。これらは同一メーカー製ながら端末の性格がまったく違うため、それぞれ異なるニーズを持つユーザーに支持されているのだろう。ちなみにソニー・エリクソン・モバイルは春モデルでW43Sの後継と位置付けられる、スリム&スクエア&エレガントな「W51S」を投入する。

 さて、auの春モデルは1月下旬から3月にかけて順次発売されるようだ。新端末の投入スケジュールが非常に早くなったことで、「順位や顔ぶれが変わらないのでつまらない」と言う前に続々登場し、ランキングを賑わせてくれそうだ。

ノキア「705NK」が初ランクイン

 ソフトバンク向け端末は、相変わらずアクオスケータイ2nd modelことシャープの「911SH」の人気が高い。2位、3位もスリム&上品の「705SH」、最強カメラケータイ「910SH」が入り、シャープ製端末の好調さは変わらない。

 今回、初登場でランクインを果たしたのがノキア製のストレート型端末「705NK」(写真)だ。

 705NKは海外モデルの「N73」をベースとし、カールツァイスのレンズと320万画素のCMOSカメラを搭載する。背面にスライド式のレンズカバーを搭載し、横位置に構えるさまはまさにデジカメそのもの。携帯カメラ連載「荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ」著者の荻窪氏いわく「うーむ。カッコいい。カメラとしての使い勝手がすばらしい」と評していた(こちらのカメラレビュー記事は近日公開の予定です。お楽しみに)。次回以降、どんな順位に付けてくるのかに注目したい。

 16日に新端末を発表したドコモとauに続き、ソフトバンクモバイルも25日に新端末を発表する予定。今回も何か“予想外”があるのだろうか、こちらの内容にも期待したい。


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