ドコモ、英Vodafoneら、Linuxプラットフォームを推進するLiMo Foundationを設立
米Motorola、NEC、NTTドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、韓Samsung Electronics、英Vodafone Groupの6社が、Linuxベースの携帯電話用ソフトウェアプラットフォーム構築を推進する団体を設立した。
米Motorola、NEC、NTTドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、韓Samsung Electronics、英Vodafone Groupの6社は1月26日、Linuxベースの携帯電話用ソフトウェアプラットフォーム構築を推進する団体「LiMo Foundation」(リモ・ファウンデーション)を設立した。
LiMo Foundationは、2006年6月に6社がLinuxベースのプラットフォーム開発で合意した(2006年6月の記事参照)ことを受け設立された団体で、参画企業からは独立した非営利団体となっている。
団体の目的は、携帯電話へのLinux搭載を拡大させること。世界中で発展し続ける携帯電話市場の要求に対応できる、Linuxベースの携帯電話用ソフトウェアプラットフォームを、共通のソースコード体系のもとで構築する。またAPI仕様とアーキテクチャーの開発に参画し、Linux OSベースの携帯電話用ソフトウェアプラットフォームで利用できる共通ソフトウェアコンポーネントを提供したい新規メンバー企業も募集する。
さらにLiMo Foundationでは、
- プラットフォームの分化(フラグメンテーション)を抑制する仕組みの構築
- Linux OSベースの効率的な携帯電話向けエコシステムの構築
- 既存の業界各種団体との連携
- 業界各社(携帯電話メーカー、携帯電話事業者、半導体メーカー、ソフトウェア開発会社、インテグレータなど)への参画呼びかけ
もあわせて行っていく計画だ。
活動指針、定款などの情報はLiMo FoundationのWebサイト(http://www.limofoundation.org/)で参照できる。
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