本体の内蔵メモリにPCからアクセスできるか――「911T」:「911T」の“ここ”が知りたい(3)
「911T」には1Gバイトの内蔵メモリがあり、録画したワンセグ番組や音楽ファイル、画像、ムービーなどを保存できる。この内蔵メモリにあるデータをPCから読み書きすることができるのかを気にする声が多かった。
PCから本体の内蔵メモリにアクセスできるか
「911T」とPCをUSBケーブルで接続し、「設定」→「外部接続」→「USB」→「データ転送」とすれば、911Tに挿入したmicroSDにPCからアクセスできるのは分かるが、本体の内蔵メモリへのアクセスはどうかという質問が寄せられた。
PCから911Tの内蔵メモリにアクセスするには、「My Mobile V2」というソフトをPCにインストールする必要がある。このソフトはソフトバンクモバイルの製品サポート情報ページで配布されているもので、911TのUSBホストドライバも同ページからダウンロードできる。
My Mobile V2のインストールが完了したら、911TとPCをUSB接続する。ここで先述した「データ転送」に設定してPCに接続すると、microSDを外部メディアとして認識してしまい、本体の内蔵メモリにはアクセスできない。何も操作せずに、911Tは待受状態のままPCと接続させる必要がある(microSDは挿入したままで問題ない)。
接続後、My Mobile V2を起動して「File Manager」にアクセスし、“携帯電話で中断されたか、接続が解除されました”などのメッセージが表示されて接続できない場合は、タスクトレイの「Phone Monitor」を右クリックして「接続設定」を呼び出す。「手動接続設定」にチェックを入れて「OBEX使用ポート」を変更すればよい。ポート番号は「コントロールパネル」→「システム」→「ハードウェア」の「デバイスマネージャ」→「ポート(COMとLPT)」から確認できる。設定後、PCを再起動すれば接続できるはずだ。
My Mobile V2からFile Managerにアクセスすると、本体の内蔵メモリが表示され、911TのデータをPCに転送したり、PCのデータを911Tに転送することが可能になる。ただしデータを転送する際にドラッグ&ドロップはできず、コピー&ペーストなどの方法で転送することになるので注意が必要だ。
My Mobile V2ではほかにも、911TのPIM(Personal Information Manager、各種の個人情報を管理するソフトウェア)とデータフォルダのデータをバックアップできる「Backup&Restore」、アドレス帳やスケジュールなどのデータを同期できる「SyncML Desktop Server」、911Tをモデムとして使用するための設定ができる「Mobile Networking Wizard」が用意されている。
なお、911Tの付属ソフト「BeatJam 2007 for 911T」で911TとPCを接続すると、本体の内蔵メモリを認識する。デジタルオーディオプレーヤーのデバイスに「携帯電話(本体)」が表示されるので、このデータフォルダに直接音楽ファイルを転送すればよい。
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