第3回 “分離プラン”端末の機種変更、いつがお得?:ケータイの「分離プラン」を改めて考える(2/2 ページ)
ケータイの「分離プラン」は、ユーザーが端末購入に至るまで、そして実際にどのくらいの期間で使うことを想定するのかという意識もかなり変えた。また、“分離プランによる年数縛り”がそろそろ終わる人もいるだろう。今回は分離プラン端末における機種変更のタイミングを考察し、その方式別に見る“お得度”を探る。
では、分離プランで購入した端末を“標準の24カ月間で購入する場合の割り引きをすべて適用”してから機種変更する場合と、12カ月と短期に機種変更する場合を簡易シミュレートしてみよう。今回は、1年後や2年後の端末価格が不明なので次に購入する端末も同じ価格のものを選ぶと仮定し、価格は2008年12月末時点のものとした。
まずはベーシックな例。分離プランで購入した端末を約24カ月(2年)使い、機種変更してさらに約24カ月の計48カ月(4年)利用する場合だ。ちなみにこの時のドコモとauは、新旧2台の実質端末代金は同じとなる。原則として新規契約でも機種変更でも端末に価格差はなく、実質割り引き額も一律だからだ。対してソフトバンクとウィルコム端末は機種変更時の価格が新規とは異なり、2台目の実質端末代金は割高になる(ただ、あえて解約して再度新規契約するほどの差はない)。
次は分離プランで購入した端末を約12カ月使い、機種変更してさらに約24カ月で計36カ月利用する場合。この場合、ソフトバンクモバイルとウィルコム端末の実質端末金額が一気に高額になる。割り引き額が少なくなるので1台目の実質価格が上がるのはもちろん、ソフトバンクモバイルは前回(1台目)の継続利用期間をもとに2台目の端末価格や月月割の割り引き額が決まるので、2台目の実質価格も割高になる。
さらに同じ条件で、12カ月+36カ月で計48カ月利用した場合はどうか。ドコモとauは2台目の実質価格が割安になる分、最初の24カ月+24カ月の場合と同額になるが、ソフトバンクモバイルとウィルコムは大きく価格差が生じる。
このように、ソフトバンクモバイルとウィルコムは端末を購入するたびに割り引きが受けられるものの、その割り引きを有効に利用にするには24カ月分の割り引きをしっかり活用する必要があるといえるだろう。
(続く)
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