第3回 “分離プラン”端末の機種変更、いつがお得?ケータイの「分離プラン」を改めて考える(2/2 ページ)

» 2009年01月19日 14時18分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 では、分離プランで購入した端末を“標準の24カ月間で購入する場合の割り引きをすべて適用”してから機種変更する場合と、12カ月と短期に機種変更する場合を簡易シミュレートしてみよう。今回は、1年後や2年後の端末価格が不明なので次に購入する端末も同じ価格のものを選ぶと仮定し、価格は2008年12月末時点のものとした。

利用期間別の端末価格端末価格1機種目端末価格2機種目約2年で機種変更、計4年使用約1年で機種変更、計3年使用約1年で機種変更、計4年使用
24カ月24カ月合計12カ月24カ月合計12カ月36カ月合計
高機能端末NTTドコモ(SH-01A+後継機種)5万7120円5万7120円3万5040円3万5040円7万80円4万6080円3万5040円8万1120円4万6080円2万4000円7万80円
KDDI(W63CA+後継機種)5万6520円5万6520円3万4440円3万4440円6万8880円4万5480円3万4440円7万9920円4万5480円2万3400円6万8880円
ソフトバンクモバイル(930SH+後継機種)8万3520円9万720円3万5520円4万2720円7万8240円5万9520円5万9520円11万9040円5万9520円5万9520円11万9040円
ウィルコム(WILLCOM 03+後継機種)6万3120万6万3120円2万3520円3万3120円5万6640円4万3320円3万3120円7万6440円4万3320円3万3120円7万6440円
スタンダード端末NTTドコモ(N-03A+後継機種)4万2840円4万2840円2万760円2万760円4万1520円3万1800円2万760円5万2560円3万1800円9万720円4万1520円
KDDI(URBANO+後継機種)4万4640円4万2840円2万2560円2万2560円4万5120円3万3600円2万2560円5万6160円3万3600円1万1520円4万5120円
ソフトバンクモバイル(830T+後継機種)6万6720円7万3920円1万8720円2万5920円4万4640円4万2720円4万2720円8万5440円4万2720円4万2720円8万5440円
ウィルコム(WILLCOM LU+後継機種)4万2960円4万2960円1万4400円1万9200円3万3600円2万8680円1万9200円4万7880円2万8680円1万9200円4万7880円
実質0円端末NTTドコモ(N706i?+後継機種)2万2680円2万2680円600円600円1200円1万1640円600円1万2240円1万1640円-1万440円1200円
ソフトバンクモバイル(830SH後継機種)4万2720円4万9920円0円0円0円2万1360円2万4000円4万5360円2万1360円2万4000円4万5360円
ウィルコム(WX320KR+後継機種)3万8640円3万8640円0円0円0円1万9320円0円1万9320円1万9320円0円1万9320円
※2008年12月末時点の価格 ドコモとauは基本料金の割り引き額を端末割り引き額と想定して算出。キャリアの料金プランにおける割り引き額は変わらないと仮定

 まずはベーシックな例。分離プランで購入した端末を約24カ月(2年)使い、機種変更してさらに約24カ月の計48カ月(4年)利用する場合だ。ちなみにこの時のドコモとauは、新旧2台の実質端末代金は同じとなる。原則として新規契約でも機種変更でも端末に価格差はなく、実質割り引き額も一律だからだ。対してソフトバンクとウィルコム端末は機種変更時の価格が新規とは異なり、2台目の実質端末代金は割高になる(ただ、あえて解約して再度新規契約するほどの差はない)。

 次は分離プランで購入した端末を約12カ月使い、機種変更してさらに約24カ月で計36カ月利用する場合。この場合、ソフトバンクモバイルとウィルコム端末の実質端末金額が一気に高額になる。割り引き額が少なくなるので1台目の実質価格が上がるのはもちろん、ソフトバンクモバイルは前回(1台目)の継続利用期間をもとに2台目の端末価格や月月割の割り引き額が決まるので、2台目の実質価格も割高になる。

 さらに同じ条件で、12カ月+36カ月で計48カ月利用した場合はどうか。ドコモとauは2台目の実質価格が割安になる分、最初の24カ月+24カ月の場合と同額になるが、ソフトバンクモバイルとウィルコムは大きく価格差が生じる。

 このように、ソフトバンクモバイルとウィルコムは端末を購入するたびに割り引きが受けられるものの、その割り引きを有効に利用にするには24カ月分の割り引きをしっかり活用する必要があるといえるだろう。

 (続く)

※今回は分離プランによる「実質の端末代金」にフォーカスした。このため、キャリアによって少し不利な結果に見えるかもしれないが、トータルコストはこれ以外に料金体系も大きく影響する。この点はご了承願いたい。

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