月々安いか、購入時安いか──KDDI、新料金・携帯購入制度「au買い方セレクト」開始

» 2007年10月04日 14時32分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
Photo 「au買い方セレクト」の説明をするKDDI 執行役員 コンシューマ事業統轄本部長の高橋誠氏

 KDDIは10月4日、au携帯の新たな料金と販売方法「au買い方セレクト」を11月12日に導入すると発表した。

 au買い方セレクトは、ユーザーが使い方に合わせて携帯購入方法を選択できるようにしたのが特徴。新規および機種変更双方で利用できる。初期費用を抑えて携帯を購入したい/充実したサポートで快適に利用したいユーザー向けの“フルサポートコース”、月々の利用料金を抑えたい/携帯をあまり買い換えないユーザー向けの“シンプルコース”を用意する。

 フルサポートコースは2年間の利用が条件で、同社が購入価格の一部(2万1000円)を補助する「購入サポート金額」制度が使える。「誰でも割」などの定期割引サービスの契約解除料を無料にするほか、「auポイントプログラム」のポイント付与率が大幅に向上する。

 シンプルコースは、端末購入時の補助は受けられない。代わりに割り引きサービスの加入なしでも低廉の基本料金、通話料の「シンプルプランL」「シンプルプランS」を選択できる。

au買い方セレクト フルサポートコース シンプルコース
概要 安く携帯を買いたい
充実したサポートを受けたい
月々の利用料金を安く抑えたい
申し込み条件 au携帯新規/機種変更時(ただし、au買い方セレクト開始以前から使用する現auユーザーは、変更前の機種の利用期間が7カ月以上を経過している場合に限る)
購入サポート金額 2万1000円 なし
利用年数縛り 2年間(期間中の解約は解除料発生)
 フルサポート解除料
 ・12カ月目まで:1万8900円
 ・18カ月目まで:1万2600円
 ・24カ月目まで:6300円
なし
料金プラン 現行の料金プランと同じ。

 ※「誰でも割」などの定期割引サービスを契約している場合、割引サービスの契約解除料を無料とする
シンプルプランL:基本使用料2625円/月、通話料10.5円/分
シンプルプランS:基本使用料1050円/月、通話料15.75円/30秒

 ※テレビ電話通話料は上記の1.8倍
 ※パケット通信料は現行プランと同水準
 ※両プランは各種割引の基本使用料割引の適用なし。ただし「指定割」「家族割」「スマイルハート割引」の通話料割引は適用
 ※ダブル定額ライトなどのパケット割引サービスは契約可能
 ※両プランの場合、封書での請求書発行に1請求あたり105円が必要(ただし2008年11月請求分まで無料)
 ※現行の料金プランとそれに付随する各種割引サービスも選択可能
auポイントプログラム 100円につき4〜7ポイントに付与率拡大
 100〜4999円:4ポイント(2倍)
 5000〜9999円:5ポイント(2.5倍)
 1万円〜:7ポイント(3.5倍)
マンスリーポイント、アニバーサリーポイント、プレミアポイントなどの付与なし
 ※KDDIまとめて請求利用時に、KDDIのほかのサービスの契約に応じたポイントや「まとめてau支払い」の利用額に応じたポイントなどは例外
 ※現行の料金プランを選択した場合、フルサポートコースと同様のauポイントを付与
PhotoPhotoPhoto 「新・買い方提案」を標榜するau買い方セレクト(写真=左)。au買い方セレクトはユーザーが端末購入時にフルサポートコースとシンプルコースを選ぶことになる(写真=中央)。店頭では端末価格とauからのサポート額などが明示されることになるという(写真=右)

 現auユーザーが(サービス開始後に)機種変更する場合は「au買い方セレクト」の利用が必須となり、機種変更時にフルサポートコースかシンプルコースのいずれかを選ぶことになる(利用期間が7カ月に満たない場合はシンプルコースのみ選択可能)。現在の端末を利用する限りは、au買い方セレクトによる各種変更は適用されない。

 また、データ通信カード用の「PacketWINシングルサービス」ユーザーの場合、両コースを選べるものの「シンプルコース」にPCデータ通信のための低廉な料金設定がないことに注意が必要だ。

 au買い方セレクトの開始にともない、アフターサービスを充実させた月額会員制サービス「安心ケータイサポート」を開始する。料金は315円/月。サポートメニューは以下の通り。現auユーザーについては、「安心ケータイサポート」の非会員と同等のアフターサービスレベルとなる。

  • 会員限定:同一機種を1年以上継続利用した場合、バッテリーパック1つ無料(ただし、PacketWINシングルサービスの場合は適用なし)
  • 会員限定:同一機種を継続利用で1年間無事故の場合、無事故ポイントバックとして1000ポイント付与
  • 共通:保証内の場合、修理無料(会員は5年、非会員は3年)
  • 共通:水濡れ、全損以外の修理代金割引(会員は全額、非会員はユーザー負担上限5250円)
  • 共通:水濡れ、全損時のリニューアル代金割引(会員はユーザー負担上限5250円、、非会員はユーザー負担上限1万500円)
  • 共通:盗難、紛失時に新端末を購入する場合の「フルサポート解除料」減免ないし購入代金割引

 このKDDIの発表を受け、NTTドコモは「インセンティブモデルに関する問題は認識しており、相応の方法も検討・議論はしている。ただ、ドコモもやると報道はされたが決まったことはなにもない。いつ頃か、追随するかということも含めて、導入するか否かも現段階では未定」(広報部)と返答した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  5. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年