Nokia版App Store、「Ovi Store」発表――5月にオープン:Mobile World Congress 2009
携帯専用ストアとしては後発となったNokiaの「Ovi Store」だが、その市場規模は2012年には3億人になる見込み。ロケーションベース、ソーシャルベースのレコメンド機能が特徴だ。
フィンランドのNokiaは2月16日、同社の携帯電話向けのアプリおよびコンテンツを販売するオンラインショップ「Ovi Store」を発表した。開発者は同日から出店者としての登録が可能で、3月からコンテンツのアップロード開始、5月にユーザーに向けてオープンする予定。
Ovi Storeの特徴は、ユーザーのロケーション、ソーシャルネットワーク情報、購買履歴に基づいて商品を推薦するレコメンド機能。世界規模のショップであっても、ユーザーが住んでいる地域で有用なコンテンツが優先的に表示され、またユーザーのソーシャルネットワーク内のメンバーが購入したものも紹介される。
販売するのはSeries 40とS60搭載端末向けのアプリケーション、ゲーム、ビデオ、ウィジェット、ポッドキャストなど。6月に発売予定の「N97」にはOvi Storeを使いやすくするユーザーインタフェースが組み込まれる予定という。
Ovi StoreはNokiaのコンテンツサービス、Download!、MOSH、WidSetsを統合したもので、2012年には3億人のユーザーを抱えるメディアネットワークになる見込みという。出店を希望する開発者はpublish.ovi.comで登録ができる。有料コンテンツの売り上げのうち、AppleのApp Storeと同率の70%が開発者に分配される。publish.ovi.comにはコンテンツの販売状況をリポートするダッシュボード機能が設置される。
米Electronic Arts傘下のEA Mobile、SNSの米Facebookと米MySpace、米20th Century Foxなどが既に参加している。
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