レビュー

第1回 ワンセグない、カメラもない──いいえ、いらないんです「Walkman Phone, Xmini」ロードテスト(2/2 ページ)

auの第3弾ウォークマンケータイ「Walkman Phone, Xmini」は、昨今のケータイとして“相当いさぎよい”とがった仕様が特徴。そして、本家ウォークマンにも見劣りしない小型軽量ボディが特に大きな魅力なのである。

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 いわゆるケータイとしての機能は、音声通話とメール、ケータイサイトの閲覧、PCサイトの閲覧(PCサイトビューアー)、BREWアプリくらい。そこに“ウォークマンならでは”の音楽/動画再生機能が備わる。最近のケータイになくては売れないとも言われるワンセグやカメラ、おサイフケータイ(EZ FeliCa)はもちろん、PCドキュメントビューアーやGPSも搭載しない。機能だけを並べると、それこそエルダー層向けの端末より割り切ってある。

1.8インチという小さなディスプレイサイズに合わせ、アドレス帳やメールの初期設定表示はあらかじめ大きめの文字サイズになっていた。確かに文字情報量は少ないが、視認性はまずまずだ
EZwebサイトはこのような感じ。普通の携帯サイトは気にならないが、例えばFlashを用いるau oneトップページはディスプレイ解像度相応の表示となり、表示文字が相対的にやや小さくくなる。見にくいのであれば、au oneトップページをFlashを用いないシンプルタイプに切り替えておくのもいいだろう
PC向けサイトを閲覧できるPCサイトビューアーは横向き表示も行える。解像度がQVGAなので表示情報量もそれなり、タッチセンサーキーで行うスクロールはかなり高速で、全体的にきびきび動作する

 Xminiを気に入ったのは、いわゆる“いまどきのケータイ”としての機能を割り切って実現した「超小型ボディ」である点に尽きる。

 もちろん昨今の携帯電話には、音楽プレーヤー機能くらいはほぼすべての機種に備わるわけだが、Xminiはよくあるポータブル音楽プレーヤーに大きく劣らない携帯性──超小型サイズを実現した。そして、それを実現するために“万人受けするが、必要ないなら使わない”多くの機能をあえて省いた。

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 この思い切りは、多機能なハイエンドモデルでもあったW42SやW52Sとはかなり違う考え方だ。没個性化した最近の機種とは違う、かつてのau端末のスピリットを久しぶりに感じられるものではなかろうか。

「iPhone 3G」と比較。Xminiは少々厚いが、サイズそのものふた周り以上小さい
よくある折りたたみボディの「812SH」と比較。ひと回り以上コンパクトだ(左)。ウォークマン「NW-S730F」と比較。さすがにNW-S730Fの方が薄いが、サイズはそれほど変わらない(右)

(続く)

 次回から「音楽プレーヤー」としての機能の詳細をチェックしていく予定です。

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