ドコモとソフトバンク、「かんたん携帯 821T」および後継機種に関して和解
NTTドコモ、富士通、ソフトバンクモバイル、東芝の4社は4月15日、2008年3月17日に申し立てがあった「かんたん携帯 821T」の製造、販売等の差し止めを求めた仮処分命令について、和解したことを明らかにした。
NTTドコモ、富士通、ソフトバンクモバイル、東芝の4社は4月15日、2008年3月17日にドコモと富士通が申し立てをした「かんたん携帯 821T」の製造、販売等の差し止めを求めた仮処分命令について、和解したことを明らかにした。
3月17日の仮処分命令の申し立ては、ソフトバンクモバイルからリリースされた東芝製の端末「かんたん携帯 821T」が、ドコモの富士通製端末「FOMAらくらくホンIII」と酷似したデザインを採用していたことが発端。らくらくホンの特徴的なハードウェアやメニュー構成などが非常に似ていたため、富士通とドコモで検討の上、ソフトバンクモバイルと東芝に事前に警告を出したが、満足できる回答が得られなかったため、製造、販売等の差し止めを求める仮処分命令を申し立てた。
その後19回の審尋を通して審理を行ない、かんたん携帯 821Tと、その後継機種に関して、ドコモ、富士通、ソフトバンクモバイル、東芝は和解に至ったという。和解の条件などは非公開。
NTTドコモは「市場での公正競争の観点から、制限される部分は明確にできたので、今回の審理は有意義だった。821Tの次期機種に関しても和解することができたので、自社の主張は達成できたと考える。実質的な勝利といっていいだろう」とコメント。ソフトバンクモバイル側も「お客様にも次機種開発にも影響のない形での和解に満足しており、実質的勝利と考えている」とコメントした。
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