「HT-03A」がバッテリー持続時間を延ばすために使った“マジック”:ふぉーんなハナシ
スマートフォンは、一般的な音声端末よりも通信する機会が多く、バッテリーの消費が速いため「バッテリーが持たない」という印象を持たれがち。その悪評をぬぐうため、ドコモとHTCが取った対策は、簡単かつうれしいものだった。
7月10日に発売されたAndroidケータイ「HT-03A」を購入して驚いたことがある。それは、バッテリーが2個付属していたこと。
HT-03Aのベースになっているのは、HTCが開発した2代目のAndroid端末「HTC Magic」だ。初代Android端末「T-Mobile G1/HTC Dream」は、ヘビーユーザーが多かったせいもあってか、バッテリー駆動時間に対する不満の声をネットの書き込みなどでよく目にした。2代目のHTC Magicも、先行して販売が始まった海外では、コンパクトなボディと引き替えに、バッテリー容量が犠牲になっているのでは、といった指摘をするユーザーの意見を目にする機会が多かったように思う。
ドコモのWebサイトを見ると、スペック表には連続待受時間約210時間、連続通話時間約240分と記されている。この数字は他社の端末と比べても大きく見劣りするものではない。また製品には、3.7V 1340mAhと、携帯電話としてはかなり容量の大きなバッテリーを採用している。ただ初期設定では、GoogleのWebサービスなどと自動的に同期を取ったりするようになっているので、消費電力も相当なものであることは想像に難くない。利便性を犠牲にすれば、ある程度バッテリーを持たせることはできるが、それはドコモもHTCも本意ではないはずだ。
ユーザーに気兼ねなくサービスを使ってもらい、さらに満足度を高めてもらうにはどうすればいいか──。その答えが「最初からバッテリーを2つ同梱すること」だったのだろう。iPhone 3GSなどと違い、いつでもバッテリーが交換できるHT-03Aならではの解決方法と言える。試供品という名目だが、バッテリーを収納しておける小さな袋も同梱されているので、HT-03Aのバッテリーに不安を感じていた人は、安心して買いに走っていいのではないだろうか。
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