第6回 XGP端末もOK? USB接続でデータカードを利用できる「USB2-PCADPN」:ケータイ周辺機器レビュー
携帯電話に使える便利な周辺機器を取り上げる本コーナー。第6回では、USB接続でPCカードタイプのデータ通信カードを利用できるアダプタを紹介する。
アイ・オー・データ機器「USB2-PCADPN」は、イー・モバイルのPCカード型データ通信端末「D21NE」「D02NE」「D01NE」に対応したUSB接続型アダプタ。カードスロットのないPCで、PCカード型のデータ端末を利用する場合に用いる。
イー・モバイルのデータ通信端末は、PCカード型よりもUSB型の方が対応通信規格も豊富でラインアップも多く、USB2-PCADPNのようなアダプタが必要な人はそれほどは多くないだろう。今回注目したのは、サポート対象外ながら、「WILLCOM CORE XGP」用のデータカードがUSB2-PCADPNで利用できる点だ。XGP用のデータ端末は現在カード型のみなので、カードスロットのないPCユーザーにとっては朗報だろう。
ウィルコムは、400人を対象にXGP対応機器を無料で利用できるキャンペーンを2010年3月末まで実施している。筆者も無料キャンペーンのユーザーだが、普段使っているノートPCにはカードスロットがなく、カードスロット搭載の古いノートPCを引っ張り出したが、面倒なのであまり使わなくなっていた。そこで、USB2-PCADPNを購入して試したところ、見事に利用できたというわけだ。
購入時に注意したいのは、アイ・オー・データ機器製のデータ端末向けアダプタには、いくつか種類があること。XGP用のデータ端末「GX001N」が利用できるのは「USB2-PCADPN」となる。
利用方法も簡単だ。GX001Nに付属しているCD-ROMから専用のユーティリティをPCにインストールし、GX001Nを装着したUSB2-PCADPNをPCに接続する。その後、自動でカードが認識され、ドライバなどが組み込まれる。USB2-PCADPNを装着したままサスペンドすると、GX001Nが認識されなくなるという問題点もあるが、サスペンド後にカードを抜き差しして、ユーティリティを起動すれば再び利用できる。
通信速度も良好で、USB2-PCADPNを利用したことで速度が下がることはなかった。速度の測定には「Speedtest.net(外部リンク)」でTokyoサーバを利用した。
GX001Nが返却となるXGPの無料キャンペーン後(2010年4月以降)に、どんなXGP端末が登場するかは定かでないので、GX001NユーザーにとってUSB2-PCADPNが買いかは判断の難しい部分もある。ともあれ、NetbookなどPCカードスロットがなくて困っている人はもちろん、(3月31日までの期間限定だが)GX001Nをしばらく使い続けるという人には、覚えておきたいアイテムだ。
製品名 | 価格 | 発売元 | 使い勝手 | 実用性 | コストパフォーマンス |
---|---|---|---|---|---|
USB2-PCADPN | 5300円 | アイ・オー・データ機器 | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
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