第6回 XGP端末もOK? USB接続でデータカードを利用できる「USB2-PCADPN」ケータイ周辺機器レビュー

» 2010年02月04日 19時42分 公開
[memn0ck,ITmedia]
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 アイ・オー・データ機器「USB2-PCADPN」は、イー・モバイルのPCカード型データ通信端末「D21NE」「D02NE」「D01NE」に対応したUSB接続型アダプタ。カードスロットのないPCで、PCカード型のデータ端末を利用する場合に用いる。

photophoto パッケージ(写真=左)と中身(写真=右)。アダプタ本体と、PC接続用のUSBケーブル、取扱説明書がある

 イー・モバイルのデータ通信端末は、PCカード型よりもUSB型の方が対応通信規格も豊富でラインアップも多く、USB2-PCADPNのようなアダプタが必要な人はそれほどは多くないだろう。今回注目したのは、サポート対象外ながら、「WILLCOM CORE XGP」用のデータカードがUSB2-PCADPNで利用できる点だ。XGP用のデータ端末は現在カード型のみなので、カードスロットのないPCユーザーにとっては朗報だろう。

photophoto 「WILLCOM CORE XGP」向けに提供されている、NECインフロンティア製のデータカード「GX001N」。GX001には専用ケースも付属している(写真=左)。GX001NをUSB2-PCADPNに装着(写真=右)

 ウィルコムは、400人を対象にXGP対応機器を無料で利用できるキャンペーンを2010年3月末まで実施している。筆者も無料キャンペーンのユーザーだが、普段使っているノートPCにはカードスロットがなく、カードスロット搭載の古いノートPCを引っ張り出したが、面倒なのであまり使わなくなっていた。そこで、USB2-PCADPNを購入して試したところ、見事に利用できたというわけだ。

 購入時に注意したいのは、アイ・オー・データ機器製のデータ端末向けアダプタには、いくつか種類があること。XGP用のデータ端末「GX001N」が利用できるのは「USB2-PCADPN」となる。

photophoto USB2-PCADPNとPCは付属のUSBケーブルで接続する。USB2-PCADPN側はUSB miniB(写真=左)、PC側は通常のUSB端子となる。GX001NをUSB2-PCADPNに装着し、ASUS製ネットブック「Eee PC 901-16G」で利用してみた(写真=右)。一般的なUSB端末よりはかさばるが、PCカード向けのアダプタとしてはスリムで持ち運びやすい

 利用方法も簡単だ。GX001Nに付属しているCD-ROMから専用のユーティリティをPCにインストールし、GX001Nを装着したUSB2-PCADPNをPCに接続する。その後、自動でカードが認識され、ドライバなどが組み込まれる。USB2-PCADPNを装着したままサスペンドすると、GX001Nが認識されなくなるという問題点もあるが、サスペンド後にカードを抜き差しして、ユーティリティを起動すれば再び利用できる。

 通信速度も良好で、USB2-PCADPNを利用したことで速度が下がることはなかった。速度の測定には「Speedtest.net(外部リンク)」でTokyoサーバを利用した。

photophoto USB2-PCADPNに装着してGX001Nを利用しているときも通常のGX001Nに付属しているユーティリティを利用する。GX001Nユーティリティの非接続時(画像=左)と接続時(画像=右)の様子
photophoto サスペンド後にGX001Nユーティリティを見ると、カードが認識されなくなっている(画像=左)が、USB2-PCADPNのUSBケーブルを抜き差しすれば再認識する。市ヶ谷のモスバーガーで試した速度測定の結果(画像=右)

 GX001Nが返却となるXGPの無料キャンペーン後(2010年4月以降)に、どんなXGP端末が登場するかは定かでないので、GX001NユーザーにとってUSB2-PCADPNが買いかは判断の難しい部分もある。ともあれ、NetbookなどPCカードスロットがなくて困っている人はもちろん、(3月31日までの期間限定だが)GX001Nをしばらく使い続けるという人には、覚えておきたいアイテムだ。

今週のお役立ちアイテム
製品名 価格 発売元 使い勝手 実用性 コストパフォーマンス
USB2-PCADPN 5300円 アイ・オー・データ機器 ★★★★ ★★★ ★★★

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