アイ・オー・データ機器「USB2-PCADPN」は、イー・モバイルのPCカード型データ通信端末「D21NE」「D02NE」「D01NE」に対応したUSB接続型アダプタ。カードスロットのないPCで、PCカード型のデータ端末を利用する場合に用いる。
イー・モバイルのデータ通信端末は、PCカード型よりもUSB型の方が対応通信規格も豊富でラインアップも多く、USB2-PCADPNのようなアダプタが必要な人はそれほどは多くないだろう。今回注目したのは、サポート対象外ながら、「WILLCOM CORE XGP」用のデータカードがUSB2-PCADPNで利用できる点だ。XGP用のデータ端末は現在カード型のみなので、カードスロットのないPCユーザーにとっては朗報だろう。

「WILLCOM CORE XGP」向けに提供されている、NECインフロンティア製のデータカード「GX001N」。GX001には専用ケースも付属している(写真=左)。GX001NをUSB2-PCADPNに装着(写真=右)ウィルコムは、400人を対象にXGP対応機器を無料で利用できるキャンペーンを2010年3月末まで実施している。筆者も無料キャンペーンのユーザーだが、普段使っているノートPCにはカードスロットがなく、カードスロット搭載の古いノートPCを引っ張り出したが、面倒なのであまり使わなくなっていた。そこで、USB2-PCADPNを購入して試したところ、見事に利用できたというわけだ。
購入時に注意したいのは、アイ・オー・データ機器製のデータ端末向けアダプタには、いくつか種類があること。XGP用のデータ端末「GX001N」が利用できるのは「USB2-PCADPN」となる。

USB2-PCADPNとPCは付属のUSBケーブルで接続する。USB2-PCADPN側はUSB miniB(写真=左)、PC側は通常のUSB端子となる。GX001NをUSB2-PCADPNに装着し、ASUS製ネットブック「Eee PC 901-16G」で利用してみた(写真=右)。一般的なUSB端末よりはかさばるが、PCカード向けのアダプタとしてはスリムで持ち運びやすい利用方法も簡単だ。GX001Nに付属しているCD-ROMから専用のユーティリティをPCにインストールし、GX001Nを装着したUSB2-PCADPNをPCに接続する。その後、自動でカードが認識され、ドライバなどが組み込まれる。USB2-PCADPNを装着したままサスペンドすると、GX001Nが認識されなくなるという問題点もあるが、サスペンド後にカードを抜き差しして、ユーティリティを起動すれば再び利用できる。
通信速度も良好で、USB2-PCADPNを利用したことで速度が下がることはなかった。速度の測定には「Speedtest.net(外部リンク)」でTokyoサーバを利用した。

サスペンド後にGX001Nユーティリティを見ると、カードが認識されなくなっている(画像=左)が、USB2-PCADPNのUSBケーブルを抜き差しすれば再認識する。市ヶ谷のモスバーガーで試した速度測定の結果(画像=右)GX001Nが返却となるXGPの無料キャンペーン後(2010年4月以降)に、どんなXGP端末が登場するかは定かでないので、GX001NユーザーにとってUSB2-PCADPNが買いかは判断の難しい部分もある。ともあれ、NetbookなどPCカードスロットがなくて困っている人はもちろん、(3月31日までの期間限定だが)GX001Nをしばらく使い続けるという人には、覚えておきたいアイテムだ。
| 製品名 | 価格 | 発売元 | 使い勝手 | 実用性 | コストパフォーマンス |
|---|---|---|---|---|---|
| USB2-PCADPN | 5300円 | アイ・オー・データ機器 | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
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