写真で解説する「P-06B」
ドコモの「P-06B」は、スマートフォンのようにカスタマイズ可能なメニュー画面や充実したタッチUIと、物理キーを備えたケータイとしての使い勝手とを、“ディスプレイをひっくりかえす”ことで使い分けられるモデル。STYLEシリーズながら、PRIMEシリーズにまったく劣らない高機能を詰め込んだ、パナソニック モバイルの注力機種だ。
NTTドコモの「P-06B」は、STYLEシリーズの端末ながらPRIMEシリーズに劣らない充実した機能を備えた防水端末だ。同モデルは、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末としてはひさびさの回転2軸ボディを採用している。通常のケータイスタイルでの利用に加え、ディスプレイを表にすると感圧式タッチパネルが利用でき、専用タッチメニューによく使う機能を登録したり、メールやWebサイトをタッチ操作で楽しめたりと、タッチパネル搭載のスマートフォンのような使い勝手を実現。さらに、“デコレーション欲”をくすぐる「手書きフォト」や「手書きダイアリー」機能なども備え、ガジェット好きから若い女性まで幅広いユーザーをターゲットにしている。発売は7月中旬になる予定。
PRIMEシリーズの夏モデル「P-04B」は、カメラ機能に注力する一方、機能の見直しを図って低価格化を実現しているが、P-06BはP-04Bと同じ有効約1320万画素カメラを搭載しているだけでなく、防水、タッチパネル、オートGPSといったP-04Bにない機能が盛り込まれており、むしろP-06Bの方がスペックは高い。STYLEシリーズに最上位機種がラインアップされるのは、これまでにない動きだ。
タッチパネルは感圧式を採用しており、ディスプレイを表にすることでタッチ操作が可能になる。ドコモの説明員によれば、操作の確実さや水に濡れた際の操作性に配慮して感圧式を採用しているという。感圧式タッチパネルはSTYLEシリーズの春モデル「P-02B」でも採用されていたが、同モデルではカメラ機能以外でのタッチ操作はできなかった。今回は、メールやブラウザの操作を含めた総合的なタッチユーザーインタフェースを実装している。
タッチスタイルでは画面下のタブを切り替えて、さまざまな機能にダイレクトにアクセスできる。「ホームメニュー」では、iコンシェルと連動した天気予報表示や、不在着信や未読メールのお知らせ、iチャネルテロップに加え、よく利用する機能を6件まで登録可能だ。さらに「カスタマイズメニュー」では、機能のショートカットやブックマーク、iアプリ、写真などを最大27件まで登録できる。そのほか、通常のメニュー画面と同じ構成の「ノーマルメニュー」も用意された。
背景画像を自由に設定することが可能で、パノラマ画像を指定すれば、Android端末のように画面を切り替えることで背景が移動する。さらに、一番右のタブを選択すると、背景画像のみを観賞できる。なお、タッチスタイルでは、各機能を立ち上げている状態でボディ側面のシャッターキーを押せば、メニュー画面にすぐ戻れる。
カスタマイズメニューにはメーカーサイト「P-SQUARE」へのリンクが設けられており、サイト内にある「P-SQUARE MARKET」でタッチパネル対応のアプリを購入することができる。これまでメーカーサイトでは有料アプリの配信は行われていなかったが、従来からゲーム機能に注力してきたパナソニック モバイルが、満を持して有料アプリの配信に乗り出す。コンテンツも「つみねこ」や「FingerPiano」など、iPhoneアプリとして高い人気を誇るタイトルを用意している。パナソニック モバイルは世界市場やスマートフォン市場に参入の意志を見せており、P-06Bのスマートフォンを思わせるユーザーインタフェースの実装や、アプリマーケットの開設は、こうした将来を見すえた動きといえる。
P-04Bと同等の有効1320万画素CMOSカメラを搭載し、タッチ操作での撮影にも対応。シーン自動判別機能「おまかせiA」は、判別するシーンに「料理」や「文字」などが加わり、全10シーンを判別するようになった。オートフォーカスは最短約0.2秒でピントが合う。タッチスタイルではシャッターキーを使ってデジカメスタイルの撮影が楽しめるのだが、シャッターボタンはあまり大きくなく、少し押しにくかった。タッチ操作でのオートフォーカスには対応しているものの、シャッターはキーを押す必要があるとのこと。被写体を追尾する「追っかけフォーカス」は、被写体を追尾する性能が高いと感じた。
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