Samsung、「GALAXY Note 10.1」やプロジェクター端末「GALAXY Beam」を披露:Mobile World Congress 2012
Samsung電子は、例年恒例となっていた新製品発表会「Samsung Unpacked」の開催を見合わせたものの、Mobile World Congress 2012開催に合わせて2つの新製品を発表した。
GALAXYシリーズのAndroidスマートフォンを中心に世界のスマートフォン市場を席巻するSamsung電子は、バルセロナで開催中のMobile World Congress 2012で、新たに2つの製品を披露した。10.1インチのディスプレイを搭載したタブレット端末「GALAXY Note 10.1」と、モバイルプロジェクターを搭載した「GALAXY Beam」だ。
Samsung電子ブースは新製品の「GALAXY Note 10.1」を中心とした展示。専用のスタイラスペン「S Pen」を使ったアプリケーションや、すでに発売中の「GALAXY Note」も大々的に展示するなど、「Note」型デバイスを大きくアピールしていた
10.1インチサイズでペン操作が可能な「GALAXY Note 10.1」
MWC会場のSamsung電子ブースでは、今回発表された新製品2機種を中心とした展示を行っていた。中でも大々的な展示を行っていたのがGALAXY Note 10.1だ。同社は2011年冬に、5.3インチディスプレイを搭載し、「S Pen」と呼ぶ専用スタイラスペンで端末操作や画面への書き込みができる「GALAXY Note」を発売しており、この「Note」はスマートフォンやタブレットとは異なる新しいカテゴリの製品としてアピールしている。
GALAXY Note 10.1は名前の通り、10.1インチディスプレイを搭載したタブレット端末。ディスプレイ解像度は1280×800ピクセルで、3.15Mピクセルカメラなどを備える。CPUは1.4GHzのデュアルコア。OSはAndroid 4.0を搭載する。対応する通信方式はW-CDMAの850/900/1900/2100MHz及びGSM 4バンド。本体サイズは256.7x175.3x8.9ミリで、タブレット版であるGALAXY Tab 10.1よりわずかに厚い。
GALAXY Note同様に付属のS Penを使い、画面の操作が出来る。また内蔵アプリのS Memoは、S Penでの手書きのほかに画面に書いた文字を後からテキストに変換する機能も備えている。S Pen側面にあるボタンを押しながらディスプレイ上をタップするとスクリーンキャプチャが撮れ、そのままそこにペンを使い手書きすることもできる。
S PenはSDKが公開されているため、対応アプリをサードパーティー各社が作成することも可能だ。ブースにはS Penに対応したアプリケーションとして「Adobe Ideas」や「Adobe Photoshop Touch」などもデモされていた。この2つのアプリはGALAXY Note 10.1にプリインストールされる予定とのこと。
50インチ投影可能なプロジェクター内蔵の「GALAXY Beam」
もう1つの新製品、GALAXY Beamは、プロジェクター機能を内蔵したスマートフォン。1GHzのデュアルコアCPU、800x480ピクセルの4インチディスプレイ、5メガピクセルカメラを搭載。OSはAndroid 2.3を採用している。通信方式はW-CDMA/HSDPAで、 850/900/1900/2100MHzとGSM 4バンド。本体のサイズは64.2×124×12.5ミリ。重量は約145.3グラム。
プロジェクター機能は本体の上部に内蔵されており、輝度は15ルーメン。プロジェクターのオン/オフはプリインストールされた「Projector」アプリで切り替える。GALAXY Beamのディスプレイ表示をそのままプロジェクターに投影可能で、映画などのエンターテイメント用途だけではなく、プレゼンテーションなどのビジネス用途も考えられているとのこと。バッテリーは2000mAhの大容量タイプを搭載し、プロジェクターの連続投影時間は約3時間。
参考出品されていたクレードルはスピーカーを内蔵。GALAXY Beamを乗せることができ、本体をそのまま水平方向に倒せる。プロジェクターは最大で50インチのサイズまで投影が可能だが、手持ちではブレが生じるためこのようなアクセサリも用意しているとのことだ。
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