シンプルに使えて凝った撮影もできる――そつなくまとまった「GALAXY S III SC-06D」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
スマホのカメラは800万画素くらいがちょうどいいのではないか――。「GALAXY S III SC-06D」を使うとそう思えてくる。シンプルなUIにHDRや連写などのトレンド機能もしっかり押さえており、サクサク使える。というわけでカメラ性能を試した。
実は機能てんこ盛りの多機能カメラ
と基本はシンプルなのだが、実はメニューの中にたくさんの機能が隠れてる。隠れてるとなかなか使わないので、そんなときは気に入った機能をショートカットキーで前面に出しちゃう。
ショートカット編集機能があり、メニューにある4つのアイコンを他のものに切り替えられるのだ。フロントカメラはめったに使わないとか、ライトはいつもオフにしてるからって人はその2つを他の機能(露出補正とかシーンとかAFモードとか)に変えちゃうのがおすすめ。
では多機能っぷりを見てみる。撮影モードは共有ショットや画像共有モードを除くと8個ある。HDRまではすでに紹介した。顔検出は、実はデフォルトではオフ。AFモードやここで顔検出にすると顔を見つけ出してくれるようになる。美肌モードは……かなり美肌になって面白い。顔は美肌なのに手はそのままってギャップも楽しめます。
パノラマはカメラを動かすことで自動的に複数枚撮影して繋いでくれるもの。なかなかきれいにつないでくれる。
マンガモードは……ちょっと名称がよくない。いわゆる「イラストレーション調」にするモードだ。
もう1つ、撮影モードとは別にエフェクト機能がある。こちらはモノクロ、ビンテージ、ネガポジ反転などデジタルフィルタをかける機能。そこから主なものを3つほど。
それらとは別に「シーンモード」も持っている。ポートレートやスポーツ、夕焼け、花火などなどシーンは多いが、いわゆる「自動シーン認識機能」はない。
夕日モードで撮ったものを1枚。
デジタルズームは4倍まで(音量調節キーでズーム可能)。さらに顔検出時は顔をタップすることで自動デジタルズームしてくれる機能もある。
つまるところ、これといって強い特徴があるわけじゃなけど、シンプルにも使えるし凝った撮影もできるし、サクサク撮れるしと、そつのないカメラに仕上がってるところがすごいなあというか、王道スマホの貫禄だなあと。あとは、フルオートモードを充実させてくれるとよいかな、と。シーン自動認識オートを入れて顔を検出したらポートレートモードになるとか、暗めの場所では自動的にもっとISO感度を上げてくれるとか。そのくらいはしてほしいかなと思う。
でも、これだけよく写ってトレンドの機能がちゃんと入っていれば、iPhone 4S、HTC J、Xperiaと並ぶ、2012年のスマホカメラベスト4に入るのだけは間違いないです。
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